ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

小山和伸教授のお話・宮崎正弘氏のメールマガジン

2015年05月27日 | 政治
 
★ 昨夜はずっとルービンスタインの弾く当時77歳のリサイタルから、最初に演奏されたショパンのポロネーズ作品44(昨日エントリの下にUPしておいた)を聴き、たとえようもない美しいフレージングと決然とした演奏に魅了されてしまった。
やはり本物だけが持つ魅力の演奏だった。



★ 小山和伸神奈川大学教授は、いつも変わらぬ国士であり素晴らしい学者である。チャンネル桜の内紛?の中でも飄々とされ、ご自身が伝えなければと使命感をお持ちのようだ。

 
【早い話が...】ドイツ大使が語ってくれた国際常識、それと乖離するNHKの報道とは[桜H27/5/27]

2015/05/27 に公開
先日神奈川大学で行われた、駐日ドイツ大使の講演についてご報告しながら、日本のメデ­ィアも注目するドイツの脱原発事情や、端なくも露わになった学生達の「歴史認識」、そ­の原因となったであろうNHKの偏向報道問題などについてお話しさせて頂きます。


【エネルギー安保】好調な火力発電所輸出とお寒い国内の原子力事情[桜H27/5/27]

2015/05/27 に公開
環境負荷を低減させた日本の最新鋭火力発電所が、カタールに輸出されることとなった。­インフラ輸出の大型案件として歓迎されるものの、一方で、国内では研究用低出力原子炉­までもが稼働を停止しており、大学などの研究機関では、人材育成のため、何と韓国での­実習に頼り始めているという。技術立国日本の将来が危ぶまれる、原発停止の余波につい­てお伝えするとともに、さらなる影響拡大が懸念される、核廃棄物処分場のニュースにつ­いても取り上げていきます。

★ 宮崎正弘氏のメールマガジンが届きました。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月28日(木曜日)弐
   通算第4555号 
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 中国『環球時報』は「米中戦争は不可避的になった」と報じたが
  大きく深刻な反応をしたのは英紙『テレグラフ』だった

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 英紙『テレグラフ』(5月27日)は、中国の人民日報系の大衆紙(つまりイエロー・ペーパー)『環球時報』が「南シナ海に偵察機を飛ばして介入する米軍の行動を止めなければ、中国と戦争になることは避けられない」とおどろおどろしいセンセーショナルな記事を掲げたことを報じた。
 この人民日報系の新聞は大衆の欲情を直截に煽るメディアとして悪名高く、日本で言えば『日刊ゲンダイ』のようなもの。

 『中国の軍拡はいまでは攻撃能力に突出しており、その南シナ海での軍事エスカレートをみていると、近日中に軍事衝突がおこりうる状況といえる。

26日に発表された中国の防衛白書(「国防白書」)に従えば、「接近阻止」という中国の軍事戦略の下に、境界線を越えた『防御』が正当化されており、日本のようにグレーゾーンだとか、集団的自衛権だとか、へのこ等と悠長な議論をしているのとわけが違う。

 中国海軍は「沿岸防衛」という従来の基本路線を大きく後退させ、公海での防衛を堂々と謳っているため、「台湾、フィリピンを防衛する建前にある米軍は、行動を取らざるを得なくなるだろう。中国は米軍との衝突が起こりうる」と想定している

 米軍の偵察機はスプラトリー諸島の二ケ所に中国が燈台をあらたに建設したと写真を公開したほか、ミスチーフ礁に加えて、フィアリークロス礁にもヘリポートの完成が確認された。
 軍事専門家は、このファイアリークロスウ島に中国は3000メートルの滑走路を2017年には完成させるだろうと踏んでいる。

 中国国防部の陽宇軍スポークスマンは、「これは中国国内にハイウェイ、駅舎、飛行場をつくるのと同じことであり、問題はない」と言ってのけた。

「このような誤認が中国をして次の行動をおこさせるリスクが高い」と欧米の専門家は口を揃える。

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今日は「日本海海戦の日」 ・ 宮崎正弘氏からメルマガ「ニューヨークタイムスは何様」

2015年05月27日 | 政治

1905年のこの日、日本海海戦で東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバ
ルチック艦隊に対して大勝利を収めた。

後に「東郷ターン」と呼ばれる丁字型陣形をとり、敵艦に対して一斉射撃を
して大勝利を収めた。



★ 宮崎正弘氏から「ニューヨークタイムスは何様のつもりなのだ」というメールマガジンが届きましたので、転載します。


ニューヨークタイムズは何様(なにさま)のつもりなのだ
  トルコのエルドアン大統領が激しく米国の左翼メディアを批判した

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 ニューヨークタイムズや、ボストングローブ、ロスアンジェルスタイムズなど米国の左翼新聞は保守主義者、民族主義者を徹底的に攻撃し、グローバリズムの敵=ミンシュシュギの敵という図式を描いている。

 かれらによって「世界の四悪人」とされたのはプーチン、モディ、エルドアン、そして安倍首相だったが、最近はモディ(インド首相)と安部首相が米国外交のご都合主義によって脱落し、プーチンとエルドアンに攻撃の的を絞り込んできた。ついで悪玉として浮上はアサド(シリア大統領)とネタニヤフ(イスラエル首相)である。
 民主主義の大敵である中国の指導者に対してファシスト呼ばわりしないのも、不思議である。

 トルコのエルドアン大統領は、新空港開港記念セレモニーでクルド族居住区を訪問し、ニューヨークタイムズの激しいエルドアン攻撃(専横が目立つ等)に業を煮やしたのか、「いったいあの新聞は何様のつもりか」と不満をぶち挙げた。
米国の論理に同調する欧州のメディアもついでに攻撃した。

 「ニューヨークタイムズがトルコの政治を支配することはあり得ず、他国への内政干渉はいい加減にしろ」というわけである。

 総選挙を控えたトルコでは、これまでクルド系の政党は10%ルールによって議席を得られなかったが、意外に支持を広げて次の選挙では得票率が10%を超えると予想されている。するとクルド族政党も議席を得ることになり、エルドアンは密かに連立構想を模索していると観測筋は言う。

 ところでシリア内戦とISIS(イスラム国)のテロにより、観光立国トルコに外国人観光客が激減、大変な不況に見舞われている。日本の大成建設がつくった地下鉄の一部代金も未払いとなり、トルコリラは激安となった。
 原油はイランから購入しているが、米国のイラン制裁のため、第三国経由で金塊をとどけて支払いに回し、また従来強く結ばれていたイスラエルとの蜜月を解消、近年のトルコはロシアべったりである。


 ▼トルコに食い込むのはロシアと中国である

 そして、中国のトルコ進出が顕著となってきた。
 中国はイスタンブール → アンカラ間の高速鉄道を請け負い、昨年に開通させた(開通式ではエルドアン大統領が試乗した一番電車が30分発車出来ないというハプニングに見舞われ、中国製はやっぱり駄目だという合唱も起きたが)。。。

 中国工商銀行はトルコの大手銀行「テクステル銀行」の株式75・5%を購入し、傘下に置いた。同行は南アでも有力銀行「スタンダード銀行」の株式の20%を取得して筆頭株主となり、アフリカに於ける金融ハブとして機能させているが、トルコの銀行を事実上買収したことにより、中東の拠点を築いたことになる。

 中国工商銀行は国有、時価総額は世界最大を記録したことがあり、世界四十二ヶ国に400店舗(東京も池袋に支店がある)。 
 トルコは中東でも稀な親日国家であり、その動向には目を離せないのではないか。


★ では、ルービンスタインの歴史的名演奏(当時77歳)、リサイタル実況を・・・
ポーランド生まれのルービンスタインがポーランドの作曲家ショパンをプログラムのはじめにくみました。
「ポロネーズ」はポーランドの舞曲からポロネーズ風として全ヨーロッパに広まりました。

・・・ポロネーズのリズム


A Rubinstein live in Moscow

Chopin.

00:19 __ Polonaise Opus 44.

11:18 __ Impromptu Opus 51.

16:30 __ Nocturne Opus 27 N.º 2.

22:55 __ Waltz Opus 34 N.º 2.


Schumann.

28:35 __ Des Abends Opus 12 N.º 1.


Chopin.

33:02 __ Waltz Opus 34 N.º 1.


Debussy.

37:36 __ Ondine ( Preludes, Book II ).


Villa-Lobos.

41:50 __ O Polichinello.

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【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【3/3】2015.05.24

2015年05月27日 | 桜「討論」・西部ゼミナール

★ 実に深くよい対談である。聴いてよかったと思った。

【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【3/3】2015.05.24

▽2005年の郵政解散、「刺客」選挙…小泉純一郎はいかなる政治家なのか

▽構造改革の名のもとに進められたアメリカ流の改革運動は何が問題だったのか

▽「小泉劇場」を批判した森田実がTVから姿を消したのは何故なのか

▽平成期の政治評論家人生を振り返る

★ 対話をメモしてみた。

西部・・・ワンフレーズじゃダメ。センテンスも必要。それができない人が政治家になってきた。
学生運動でよいところと言えば、ロクな議論じゃないが「議論」をした。
スローガンだけで言葉を大事にしない政治家が公然と現れた。

森田・・・政治をやろうとする人間は少しくらい道義に反することがあっても一般国民は大目に見る。
そこで政治がダメになる。政治指導者は道徳的でなければならない。

西部・・・国家は古代ギリシャのポリス、その時代の道徳を造りだした共同体。大前提に道徳がなければならない。

森田・・・若い政治家は「力でもってうまくできる」と思っている。
また「あの人は力を持っている」となると近づいてくる人がいる。
鍛錬していない政治家が出てきたら権力を振り回す。そこに危険がある。

西部・・・人生は矛盾に満ちている。ちょっとした理屈やデータで割り切れるものではない。
老人の経験・知恵が必要になる。
アメリカやソ連など実験的にできた国家など青年が暴れる時代は危ない時代だった。

森田・・・旧制高校では議論することをやった。AとB,時には立場をかえて議論。
どんなに議論しても感情的にならない。議論を積むことが教育、今は「立場をかえて」という教育がなくなった。

西部・・・ディベートを論争と思っているが、俺が俺が、ではない。叫んでいる者が勝ったところ、日本の国家はどうなるか。

森田・・・東洋の理想を知らない人が多い。アメリカには歴史観とか大きな宗教思想とかはない。東洋思想で議論すること。
今はあらゆるところで仏教とイスラムなど議論されている。
そういうことが出来る指導者が西部さんである。

西部・・・イスラムとは「帰依」という意味。そのうち日本はアメリカの51番目の州となる。
老荘(老子・荘子)や我欲を絶つ、という東洋思想のことを学ぶ前に・・・小さな声で言うけれど「ザマーミロ」って。


★ 先週の「西部ゼミナール」森田実氏との対談、1・2を再掲しておきます。

【再掲】

【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【1/3】2015.05.10


▽森田実とはいかなる人物か

▽左翼過激派の活動においては、後輩にあたる西部邁とお互いの印象

▽若き指導者として活躍した学生運動

▽左翼を辞めた理由

▽砂川における米軍基地闘争の真相



【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【2/3】2015.05.17


▽六十年安保で活躍し、西部邁がその著書「六十年安保 センチメンタル・ジャーニー」に描いた闘士達はどのような人物でその後いかなる人生を歩んだのか

▽安保闘争とその後の顛末

▽日本人が忘れてしまった高度経済成長の裏側



★森田実氏について2012年に書いた私のエントリから
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/3916fe7e7fb7cedcccc7d925590dc8bf

金曜「アンカー」の森田実氏は古代中国の「韓非子」から亡国を警告したものを並びあげている。

中国古典の「韓非子」から学ぶ10項目の「亡国のきざし」

1、進化の権威が君主の権威をしのぐ。 このような時、国は亡びるであろう。

2、法に基づかず、無原則に刑罰を加える。
  空理空論に耳を傾け、現実に役立つかどうか考えない。
  外見を飾りたてて、実用を無視する。このような時、国は亡びるであろう。

3、君主の人物が薄っぺらで簡単に人物を見透かされ、また秘密が守れず、臣下の進言内容を外にもらす、
  このような時、国は亡びるであろう。

4、独善的で協調性がなく、諫言されればムキになる。
  国家全体のことを考えず軽率に動き、しかも自信満々である。 このような時、国は亡びるであろう。

5、国内の人材を無視して他国の人間を登用し、その際、実際の功績を吟味せず、名声の有無によって採否を決める。
  この結果、はえぬきの臣下をさしおいて、他国者が高位につく。このような時、国は亡びるであろう。

6、大臣に侮辱を与えてプライドを傷つける。あるいは庶民に厳しい刑罰を加えて過酷な使役に駆り立てる。
  このように相手に屈辱を与え、怒りをいだかせ、これを当然のこととして繰りかえせば、謀反を企てる者が必ず現れる。
  このような時、国は亡びるであろう。

7、都合が悪ければ理屈をつけて法をまげ、何かにつけ公事に私憤をさしはさむ。
  その結果は朝令暮改、次から次へと新しい法令が発せられる。このような時、国は亡びるであろう。

8、視野がせまくてせっかち、些細なことで簡単に行動を起こし、すぐにカッとなって前後の見境がつかなくなる。
  このような時、国は亡びるであろう。 

9、怒りっぽいうえに戦争好きで、本務たる農政に力を入れず、何かと言えば武力を発動する。このような時、国は亡びるであろう。

10、雄弁だが「法」という筋が通っていない。聡明ではあるが、肝心の「術」を心得ていない。
   能力そのものはあるのだが、「法」によって事を運ぼうとしない。 このような時、国は亡びるであろう。

  
以上、森田実氏の「韓非子」亡徴(亡国のきざし)の章から。韓非子は紀元前280~223年の兵法思想家)。
   これを橋下大阪市長に「諫言」。
 
   森田氏は誰もが触れなかった創価学会・電通を批判、マスコミを追われた。
   今は「アンカー」だけに出演している。




★★ 民主党政権の時は森田実氏は心強い批判を繰り広げ安心感があった。
また、長い間、森田氏がマスコミから徹底的に無視されてきたのも、電通・創価学会・公明党批判だった。
「アンカー」だけに出演、青山繁晴氏は「考え方が違っても森田実氏を尊敬している」と語った。
私も森田氏の橋下批判を読んだ。そして森田氏がよく解説に取り上げる漢詩やことわざも好きだった。

しかしそれ以降の森田氏は急速に二階氏や公明党に近づいた。
これがよくわからず、(今でもわからない)かなりショックだった。
とにかくじっくりお話を伺いたいと思う。








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