★ 李登輝元台湾総統、本日、大阪の国際会議場(グランキューブ大阪)にて講演会を開かれ、全部流暢な日本語で大きな声でお話をされました。私は中央より少し後ろの席でしたが、お話を伺っていてゾクゾクした感動でした。
大阪での講演ははじめてということでした。
手帳にはメモをとり、お話が終わると涙が滲みました。今、自宅に帰りすぐにこれを書いています。
会場には30分前に到着、会場のロビーですぐに空港並みの「手荷物検査」がありました。
今日は、はやく家を出て、音楽家がよく行く「レオノーレ」という店で音符の書いた傘を買い、楽器のおもちゃや音符のブローチ、シルクの音符の模様のマフラーなどを見て楽しみました。(レオノーレという店名はベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」のヒロインの名前)
まだ時間的な余裕がありましたが、会場のロビーでは「手荷物検査」で並び、そして氏名を50音別に並んで「予約」の確認、検査済みのシールを貼ってやっと会場に入りました。
会場は1600の椅子が並び、音楽ホールのような段がないので前がほとんど見えない状態でしたが、見えても豆粒のような小ささ。
でも李登輝先生の声は大きく響き渡りました。
★ 李登輝先生のお話・・・メモをしました。
5年ぶりに日本に参りました。皆様の前でお話ができることがうれしい。
会場には家内と二人の娘も来ています。(会場拍手)
日本に行くことを決めたとき、これほど日本に縁が濃いお父さんなのに、一緒に日本に行ったことがないと言われ、90歳を超えて一緒に日本に来ました。
70年前、京都帝国大学に在学中、大阪の第4師団に志願し、帝国陸軍に入りました。
今年の6月、私は「李登輝より日本へ贈る言葉」を出版、<再生する日本>と名付けました。
この7月、安倍総理は集団自衛権行使を決めました。大歓迎です。
戦後、長らく続いた日本の不正常をただし、再生していくため、安倍総理には敬意を表したい。
明日は安倍総理の60歳の誕生日、心からお祝いするとともに、さらなる活躍を台湾からお祈りしています。
また日本に対し、ひとりの友人としてお話しします。
1991年にソ連が崩壊し、アメリカは単独覇権として続くようにみえたが、2009年9月11日にアメリカ一国集中への時代は終わった。
同時多発テロはアメリカの経済、リーマンショックによって決定的な打撃を受け、軍事面にもアメリカ単独では世界を引っ張る力がなくなった。
外交よりも国内に、という内向きなアメリカは、世界の指導者としての限界を示しました。
97年からロシアが参加、そして中国・インド・ブラジルなど「新興国」の発言力が強くなってきました。
グローバル経済を引っ張る組織力がなくなった。
国際秩序は崩壊しました。
アメリカの政治学者は「G7ならぬGゼロ」と言いました。
アメリカは国際組織を引っ張る力もなく、新しく中国が出てきましたがその気はない。
中国の人口は13億を超えましたが、貧富の差は激しく、役人の腐敗、激しい反日、環境汚染、中国は国際どころか国内も揺らぎはじめています。
いくつもの国がしのぎを削る世界になりつつあります。
特に西太平洋の主権争いはもはやアメリカに守ってもらうというのは無理、国内問題で手いっぱいに見えるアメリカに期待できない。
日本はアメリカと対等なパートナーシップを築くこと、日米同盟のありかたを今こそ根本的に考え直すこと。
太平洋の覇権をめぐり中国はアメリカの実力を見ています。
アメリカは軍事力はあっても経済が失速、
アメリカは日本がアメリカを必要とする以上に、日本を必要としています。
新しいアメリカとして、アメリカと強調するパートナーシップとして、力を落とすアメリカにかわり、日本が力を発揮すべき時です。
憲法改正することです。
これこそまさに安倍総理が目標とするもの、日本はアメリカのみならず、フィリピン・オーストラリア・インド等と連携を深めていくと中国が「尖閣」で軽率な行動に出られなくなります。
日本は明治維新という世界で類を見ないことをやりとげました。
坂本龍馬などです。
今は最大の改革をしなくてはならないと思います。
今こそ「平成維新」です。
現在の日本国憲法はアメリカ、マッカーサー司令部によって、二度とアメリカに背かぬよう、押し付けられたものです。
しかし、日本は今、大きく変わろうとしています。
日本は真に憲法問題を避けて通れません。
長い間たぶーとされてきた「九条」があるから、日本が平和という意見もありますが、無関心であることが日本の安全を脅かすのです。
日本が60年以上の長い間、憲法を一字一句も改定されていないほうが不思議です。
国家の根源を放置すると、世界から取り残されます。
武力を持つのは戦争を意味するものではありません。
今や世界は戦国社会であり、自分の身を守るため、戦力を持つことが必要です。
自分の国をどう守るか、日本の誇りと叡智を保ち、自信を取り戻さねばなりません。
「昔の日本は悪いことをした、アジアを侵略した」と自信を失う教育をしてきた。
台湾で1999年の地震で崩壊した日本人学校の土地を確保し建て直したとき、そこの日本人の生徒が「日本は台湾を植民地にして苦しめた」
と悩んでいた。
「それは嘘だ!」と話した。後藤新平がわずかな間に台湾を近代的にして経済を発展させました。
数多くの日本人が働いたと説明すると日本人生徒は「お話をきいて自信ができました。明日から胸をはって歩けます」と言いました。
私は「がんばりなさい」と励ましました。
日本は「武士道」の血をひいている、今こそ日本人のアイデンティティを取り戻すことです。
日本はきどにたっています。
日本が志をもって東アジアの安定に努め、その時、日本と台湾は運命共同体です。
日本がよくなれば台湾もよくなります。(以上)
★ 帰宅してから時事通信の記事を見ました。
集団的自衛権容認を歓迎=「中国、軽率な行動できない」―李登輝元台湾総統
時事通信 9月20日(土)21時7分配信
来日中の李登輝元台湾総統は20日、大阪市内で講演し、安倍政権が閣議決定を行った集団的自衛権の行使容認の影響について、「尖閣諸島や南シナ海問題で、中国は軽率な行動に出られなくなり、地域の安定に寄与する」と述べ、歓迎する意向を示した。
李元総統は「今や世界は『戦国時代』。国際社会で自分の身を守るために武力を持つことが必要だ」と憲法改正の必要性を指摘。「日本は米国側に立って中国と対峙(たいじ)していかなければならない」と述べ、対中関係の中で、日米同盟を強化する必要性も強調した。
★ 次は産経新聞の記事です。
「日本は憲法改正して自立を」李登輝氏、大阪で講演
産経新聞 9月20日(土)21時12分配信
「日本は憲法改正して自立を」李登輝氏、大阪で講演
講演する台湾の李登輝元総統=20日午後、大阪市北区(安元雄太撮影)(写真:産経新聞)
来日中の台湾の李登輝元総統(91)は20日、大阪市内で講演し、アジアの平和と安定のため「日本は憲法を改正して真の自立した国家となるべきだ」と述べた。
李氏は、米国の国力低下により「中国は米国にアジアを安定させる力の余裕がないことを見抜いている」と警告。日本が安定に貢献すべきだとした上で、「国家の根幹たる憲法を放置していては日本は世界の動きから取り残される」と憲法改正の必要性を訴えた。
また、日本の集団的自衛権の行使容認について「大歓迎だ」とした上で、「戦後長らく続いた日本の不正常な状態を正し、再生していくための第一歩だ」と評価した。
李氏は戦中に京都帝国大学に在学中、志願して大阪の旧陸軍第4師団に入隊したという関西との縁についても語った。会場には約1600人の聴衆が訪れた。
一方、李氏は同日午前、宿泊先のホテルで、中性子を利用するがん治療について専門家から説明を受けた。李氏は「日本独特で設備の費用も安い。世界最高の治療法ではないか」と述べ、台湾からの研修医の派遣と、その後の台湾への機材導入に期待を示した。(田中靖人)
李登輝氏の発言は、ごもっともなれど、台湾は、親日も多いだろうが、親支那も居て拮抗しているのでは、無かろうか。
かろうじてアメリカの力で収まっているのが現状でしょう。
実際台湾人は、どう考えているのか?
国連からは、抜けているが、自立した国として見ている国が、多いのではないか?
国連から抜けたのも連合国の大陸を優先したからで、実際は、国民党が連合国の一員です。
島と大陸を天秤に掛けられた格好です。
台湾の独立は、アメリカが抑えているし、支那の覇権も阻止している。
台湾人は、宙ぶらりんの状態で、今後アメリカ勢力が衰退すれば、日本が、自国のシーレーンを守る為台湾は、不可欠な存在になります。
全く戦前の環境に戻ります。
このあたりが、微妙な日本で有るわけです。
李登輝氏が言われる様に、憲法改正は時間との勝負になりつつあります。
環境の変わり方が、早くなっている。
集団的自衛権~憲法改正の手続きは当然の流れに見えますけど。
環境が、昔に戻れば、過去日本の取った行動が、正当化されます。
日米同盟も同等のモノに変化するでしょう。
日本こそが、世界に平和に導く国家だと信じています。
アメリカとの間は、江戸末期から現在まで不平等条約の下で我慢を強いられました。
最早アメリカもこれまでかと思います。
日本が、ロシア・アメリカとも上手く連携できれば、支那は、限界点に達し分裂国家となるしか道は、無くなる。
世界の情勢は、チェスや将棋をやっているようなもので、チェスと将棋の使い別けも必要です。
将棋は、敵を見方に付け生き,駒として使うが、チェスは色が明確なので死に駒となります。
台湾は、将棋の駒であり、韓酷は、チェスの死に駒です。
半島が一本化した時点でどう変わるかです。
支那を省く海洋諸国は、ほとんど将棋の生き駒になります。
そう言う観点から日本は、今後アメリカと付き合っていかなければならないと思う。
全く今迄の日本とは異なり責任の重い立場になるのではないか。
国連での発言権は、増します。
ルーピーの様な馬鹿な発言は、出来なくなります。
これは、日本の宿命かも知れません。
国立台北博物館が東京の上野に作品を持ってきたとき、
朝日新聞などがわざと「国立」の字をはずして、馬英九夫人が来ないということがありました。
日台友好の会長である平沼先生が、開催の日の明け方
5時まで頑張ってなんとか開催にもってきたことを
思います。
私も見に行きましたが、驚いたことにそこに「朝日新聞」の
号外が出展作品の概説をしたのがあって、しかも
「国立」は省いたままでした。
馬英九夫人はついに来日しませんでしたが、馬英九氏は
これを「反日」として利用した、もちろん日本側は何も言えませんが。
そして台湾の学生や一般の人々が中国の不公平な取り決めをした馬英九に対し、抗議を続けました。
台湾のことを売り渡す馬英九、とても許せません。
李登輝元総統は学生たちを励ましました。
台湾はいちばん中国共産党の脅威にさらされています。
若者も命がけです。私も動画が放映されていたので
心配しながら見ていました。
チェスって、オセロげーむのような白黒はっきりさせるもの
なのですね。二者択一、
将棋は仲間を増やす、まったく違うのですね。
それは国柄の違い、でしょうね。
ルーピー・空き缶をはじめ、恐ろしいのがたくさんいた
民主党、二度とごめんです。
もちろん自民党内部にも野田聖子やいろんなのが
いますが、変な議員は当選させないようにしなければ
なりません。
総裁は91歳とは思えない程意気軒昂で矍鑠としてますね。
手荷物検査には驚きましたが何かあったら日本と台湾の友好に傷が付くから、仕方無いのかな。
講演内容も日本にとって有意義で有難い話ばかり。
こんな人を入国拒否するのは失礼極まりない。
総裁の提案の様に岩手県に復興事業として医学特区とか作ればいいのに。
あそこは平野も多いので滑走路も出来るんだし。
世界の若い医師の研修所やIPO研究所も併設すればいい。
同じ様に日本に統治されて感謝してくれる台湾と恩知らずな韓国、あまりの違いに何故?が付きまとう。
講演会にいらっしゃったのかもしれないと思ったのです。
李登輝先生は日本の立場もよくわかっていらっしゃった
ようです。
でも今からは世界の様子も違ってきますし、
アメリカの勢いも落ちてきています。
「今こそ日本が」と期待されるのですが、
昨年末から三宅先生のNHK批判、そして
最近の朝日新聞の件など、日本に味方してきているような気がします。
しかし私たち国民の覚悟が必要です。
なりふり構わぬ「反日勢力」がずうずうしく居直って
います。日本はそれに打ち勝たなければなりません。