「アヘン戦争」は陳舜臣さんの本で読んだりしたことがあったけれど、長いので途中で投げ出していました。
陳舜臣さんの本は「中国の歴史」「十八史略」は素晴らしいのですが、小説となるとどうも・・・退屈なのです。
陳舜臣さんは小説家というよりも学者だと思いました。
中国の清の時代、大英帝国が中国の紅茶の輸入に「銀」で支払っていたけれど、とうとう支払いが苦しくなって、銀のかわりに英国でも禁止されている「アヘン」を輸出し、中国をアヘン漬けにして大儲けをしている、その時、中国の賢人、林則徐は英国のアヘン商人を締め出し、国内の大量のアヘンを始末する、という快挙に出た・・・
しかし、皇帝をはじめ満州族が要人を占める「清」は、漢民族の林則徐が気にいらない・・・いわれなき嫉妬である・・・窮地に追い込まれた林則徐はシルクロードの新彊に左遷されるのです。
これを演じたのが、中央電視台「三国演義」で曹操を演じた名優、鮑国安。
魅力ある曹操で、今まで悪役だった曹操像をひっくりかえしたというほど。
林則徐は大英帝国をむこうにまわして、破滅していく祖国を救おうとし、全権を任されたはずだった・・・アヘンに毒された宮中すらも厳しく取り締まったのはいうまでもありません。
苦悩する林則徐・・・鮑国安は強い個性と美しい声で、堂々と演じきったのを覚えています。あの時、一緒に映画を観たのが親友のパンダ夫人(今はヨン様に夢中!)、そして
フーレンさまのご子息たち、なつかしいです。
イギリスの餌食とされる「清」を悲しみ、イギリスに怒りを覚えたのは、私自身が「東洋人」だから・・・。
林則徐を誇らしく思いましたね。
鮑国安の主演は、林則徐の子孫が熱望したということでした。
私としてはあの五丈原に陣没した悲劇の諸葛亮を演じた唐国強がいいのに、と思っていましたが、より強いアクのある鮑国安で良かったです。
この鮑国安の「燃ゆる呉越」の伍子ショ、さすがでした。
「誇り高い東洋人」・・・ヨーロッパよ、何するものぞ、・・・それからアジアは第2次大戦で引き裂かれますが、明治の福沢諭吉「脱亜論」少しは責任あるのでは?それとも欧米の植民地化されていくアジア列国のようにさせない為か、私としては福沢や鴎外よりも、漱石や岡倉天心に共感するのですが・・・。
プッチーニ「蝶々夫人」も「トゥーランドット」もどこかで憤慨する「東洋人」の私でした。
陳舜臣さんの本は「中国の歴史」「十八史略」は素晴らしいのですが、小説となるとどうも・・・退屈なのです。
陳舜臣さんは小説家というよりも学者だと思いました。
中国の清の時代、大英帝国が中国の紅茶の輸入に「銀」で支払っていたけれど、とうとう支払いが苦しくなって、銀のかわりに英国でも禁止されている「アヘン」を輸出し、中国をアヘン漬けにして大儲けをしている、その時、中国の賢人、林則徐は英国のアヘン商人を締め出し、国内の大量のアヘンを始末する、という快挙に出た・・・
しかし、皇帝をはじめ満州族が要人を占める「清」は、漢民族の林則徐が気にいらない・・・いわれなき嫉妬である・・・窮地に追い込まれた林則徐はシルクロードの新彊に左遷されるのです。
これを演じたのが、中央電視台「三国演義」で曹操を演じた名優、鮑国安。
魅力ある曹操で、今まで悪役だった曹操像をひっくりかえしたというほど。
林則徐は大英帝国をむこうにまわして、破滅していく祖国を救おうとし、全権を任されたはずだった・・・アヘンに毒された宮中すらも厳しく取り締まったのはいうまでもありません。
苦悩する林則徐・・・鮑国安は強い個性と美しい声で、堂々と演じきったのを覚えています。あの時、一緒に映画を観たのが親友のパンダ夫人(今はヨン様に夢中!)、そして
フーレンさまのご子息たち、なつかしいです。
イギリスの餌食とされる「清」を悲しみ、イギリスに怒りを覚えたのは、私自身が「東洋人」だから・・・。
林則徐を誇らしく思いましたね。
鮑国安の主演は、林則徐の子孫が熱望したということでした。
私としてはあの五丈原に陣没した悲劇の諸葛亮を演じた唐国強がいいのに、と思っていましたが、より強いアクのある鮑国安で良かったです。
この鮑国安の「燃ゆる呉越」の伍子ショ、さすがでした。
「誇り高い東洋人」・・・ヨーロッパよ、何するものぞ、・・・それからアジアは第2次大戦で引き裂かれますが、明治の福沢諭吉「脱亜論」少しは責任あるのでは?それとも欧米の植民地化されていくアジア列国のようにさせない為か、私としては福沢や鴎外よりも、漱石や岡倉天心に共感するのですが・・・。
プッチーニ「蝶々夫人」も「トゥーランドット」もどこかで憤慨する「東洋人」の私でした。