ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

オバマ大統領誕生

2009年01月21日 | 政治
オバマ大統領が誕生しました。テレビはその特集でいっぱい。
演説のDVD本が売れているそうですが、今回の演説を聴いて、発する言葉がメリハリきいていて、名優のセリフのようですね。みんなうっとりするのもわかります。
でも、車からなかなか降りることもできない現状、よくわかりますが、なんだか「サファリ」にいるようですね。
ちょっと安全、と思われるところでも「勇気」がいったことでしょう。

テレビニュースで今よく見る室井という女流作家が、またまたバカなことを言っていました。「オバマさん素敵だけどなんだかガッカリしちゃった。だって日本ではあの口の曲がった・・・」と麻生首相のことを言っていたけれど、容姿のことを言ったり、漢字の読み間違いをいつまでも言ったり、人を小ばかにするのは好きではない、コメンテーターだったら、中味のある話ができる人でないと。

書店に行ったら本当に「漢字」シリーズがよく目立つところにありました。
パラパラとめくってみたけれど、本当に難しい。
旧制中学の時代の生徒だったら、これは常識だったのでしょうね。
私も自分の「学力」はダメだと思います。
麻生さんをかばっているわけでもないし、支持者でもありません。
ただこうした高邁な漢字の熟語など、勉強したいなあ、と思います。
はるか昔、中国から伝わってきた字ですが、当時の日本の学者は、まさに命がけで勉強したのでしょうね。
大切な文化です。

パソコンしていたら、ますます書けなくなる・・・辞書も電子辞書だったら便利な反面、すぐ近くの文を読んでしまうという「無駄」がない・・・。
飛行機でいうと「直行便」か。

今日、フーレン様ご夫妻から「千代の縁」という銘酒を頂いた・・・瑠璃色の美しい容器、金色の金具がついていてとても雅です。
私は日本酒ファン、どのお料理にも合うし、飽きないから。
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国会で漢字テストって、あり?

2009年01月20日 | 政治
民主党の石井議員が、麻生さんに「漢字テスト」でからかったり怒ったりしたようですが、大切な国会の時間をこんなことでいいのかな、と思いました。

でも、漢字って勘違いしていたり、読めなかったり、それ以上に書けなかったりしたことがあるのではないでしょうか。(私などいつも)

麻生さんも「書初め」して間違ったり、でも70近くなって「書初め」なんてえらいじゃないですか?
私も仕事やめたらお習字でもしよう、と思ったけれど、全然できません。
頭のために「ぬり絵」でもしたほうが・・・と書店で探しても、好きな下絵はないし・・・。

国会のために大相撲の放送が遅くなったりしますが、「漢字いじめ」してるんだったら大相撲見たいですよ!

麻生さんのことから「漢字ドリル」がバカ売れ、ベストセラー、というのはそれほどひそかに漢字で悩んでいる人が多いということでしょうね。
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琴欧洲と千代大海、日馬富士と白鵬で思うこと

2009年01月20日 | スポーツ
今場所の琴欧洲は優勝した時を思い出す強さを見て、先場所の「やっと勝ち越し」という危なっかしさはないように思います。
琴欧洲は崖っぷちであとひとつで「勝ち越し」という場面の時の相手は千代大海だったことが多いようです。
そしてだいたいは千代大海が負けています。これは「情け」もあるような気が・・・決して八百長ではありません。情、です。そこでギリギリ勝ち越した嬉しそうな琴欧洲・・・。
お互いに「辛い立場よくわかります」と言っているようです。

一方、日馬富士はよく横綱白鵬に勝っています。兄貴分の朝青龍の勝ち越しに貢献しているように思えます。これだけ負けがこんでいても、相手が白鵬の時は「ガンバル!」と。今日の日馬富士はかつての「安馬」でした。ガムシャラでした。
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把瑠都と白鵬の力相撲と名歌手の喉比べ

2009年01月19日 | オペラ
大変な力相撲、これぞ大相撲の「醍醐味」!把瑠都、白鵬とも全力をぶつけあい、素晴らしい内容でした。
朝青龍の速攻の勢いもいいけれど、相撲本来の正攻法、終ってからも気持ち良かったです。

ふとイタリアオペラ全盛期のデル・モナコとテバルディの「シェニエ」終幕の二重唱を思いました。あれも声の力比べ、両者一歩もひかず、声の一騎討ち。
身震いしました。

それとニルソンとコレッリの「トゥーランドット」の謎解きの場の二重唱、両者顔を真っ赤にして・・・と本に書いていましたが、スタジオ録音とメットでのライブもあります。
実際に火花を散らした、とか。

さらにコッソットとクラウスの「ファヴォリータ」のフィナーレ、重量感あふれるコッソットの豊麗な声、クラウスは高貴な高音で一歩も引かず、両横綱が感激の名唱。

そしてバスティアニーニとステッラの「トロヴァトーレ」、ヴェルディの正統的な声に加えて絵巻物から抜け出たような双方の類稀な気品ある美貌、1フレーズごとに高まる情熱、天井に響くイタリア声の魅力。

男カップッチッリとカリスマのギャウロフの内容の深い「シモン・ボッカネグラ」・・・
これで最後だったんじゃないでしょうか。
「堂々と四つに組んだ力相撲」って・・・。

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複雑な心境

2009年01月18日 | オペラ
普段はのんきな私ですが、「これだけは!」と発奮した思い出があります。
レッスンに行っていたらいつのまにか、先生がベタ誉めの新人が現れました。

「K大を出てるのよ。それも現役で合格したんですって。頭はいいし、美人だし、ふるいつきたくなる美声なのよ。本当は音大に入りたかったんだけどお父様が『生活できなかったら困る』と反対されて。ピアノやソルフェージは別に勉強してきたのよ」って。

「フーン・・・あのノーベル賞の大学をね、それはすごいことですね。」とのんきに構えていましたが、レッスンに行くたびに先生はその人をますます誉める・・・「天才だと思うのよ。曲は次回までには全部暗譜してくるし、それも24曲もある教則本(コンコーネなどではない、イタリアのガルチアなど)のどれも一週間で覚えてくるのよ。一冊全部をね」

ナンだか面白くありません。全然面白くない!!!
ノーベル大学、何するものぞ! 音大出身者、何負けてるんだ!
私だってその本買って(私は持っていない)次までに全曲暗譜してくるぞ、と決意を秘め、仕事や親の世話(当時は母が入院)の後、猛烈に勉強、もちろんその全24曲、それも半音階進行の羅列のをピアノで弾き、カセットに録音して最初から覚えたのです。

次のレッスンで先生はビックリ、「すごい事するのね」とは言うものの、「あの人ね、文化庁の試験受けさせるかどうか迷ってるの」と、またノーベル大の人の相談!
わたしゃ、相談員か!

完全に怒った私でしたが、そのノーベルさん、食事会で隣になった時、「ねえ、ワーグナーって・・・」と私に質問してきました。
(あんた、何言ってるのよ!トラヴィアタやルチアを歌うリリコ・レッジェーロがワーグナーですって!楽譜を暗記できたらナンでも歌えるんじゃないよッ!)といいたいのをグッと堪えて、「ワーグナーはね」と中途半端に説明してしまった私。

いつのまにか彼女は「魔笛」の夜の女王や「愛の妙薬」のヒロインをオペラで歌っていました。さらに最近「トリスタンとイゾルデ」をハイライトで歌っているではありませんか!もちろんイゾルデですぞ。
さらに「トゥーランドット」の姫のレパートリーを準備している、とか!

ノーベル大、ふざけんなよ!努力はわかるけれど、ナンでも努力でこなせるもんじゃないよ!・・・でもけっこう、世間って甘いんじゃないのかな、ガクレキに・・・。

彼女に年甲斐もなくひとりで「決闘」をしていた私も私だけど・・・。
あほらしい!ノーベル大も落ちたもんだ、と笑っていたらよかった。大人気ない!

後ほど彼女はルチアの二重唱で、女の魅力たっぷりに歌い、「美人はトクだな」と思ったけれど、あの媚びた表情はまるで「上流社会の乙女ルチア」ではない。色気がありすぎる!むむッ!私などにはない色気に溢れている!
そこでまた先生が褒め称えるので言った!「スコットは品があります。どんな時も毅然として歌っていますよ。それがプリマです!」と言ったら、先生は大納得、「そうね、あなたのいうとおり、プリマドンナはきりっとしていますよね」

あれから彼女の活躍は全国的で、ヨーロッパでも歌っているらしいですが、何もかも捨てて歌に打ち込んでいるのを、なぜか悲しく思うのです。
それは嫉妬でなく、自分の限界を超えているのに、大変なリスクを負いながら、声を潰してしまう、どうして彼女の相談にのれなかったのだろう、賢いってナンだろう、と。
また、私も彼女からたくさん学ぶチャンスを失ったのではないか、と後悔もあります。
コメント (1)
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