Maria Chiara "Da te questo or m'e concesso" Attila
世界を制覇したフン族の首領アッティラはローマを狙う。
ヴェルディのオペラ『アッティラ』には、覇王アッティラとその勢力、それを阻もうとする
総督エツイオ、また祖国の危機にアッティラに挑む女性オダベッラ。
ローマを征服目前の覇王アッティラは終幕で、なんとオダベッラに殺される。
(ヴェルディはイタリアが都市国家で他国の侵略を阻止できないので「イタリア祖国統一運動」に共感、
ガリバルディ将軍を支持、オペラに「祖国」という言葉が何度もあらわれる。)
この場面はオダベッラが覇王アッティラの前で、「そなたの国の女は逃げるが、イタリアの女は鎧を身に着け、戦うのだ」と歌う。
イタリアの聴衆はこの場面に感動の拍手。
オダベッラを歌うのはイタリアの名ソプラノ、マリア・キアーラである。
思い出深い名歌手。1939年生まれ。