土曜日の夜、N響ザ・レジェンドというFMの番組がある。昔のN響の録音を聞かせる番組だ。
自分が子供時代、こういうものを聞いていたのか、とか、時代背景や演奏スタイルの変遷などがわかって、それなりに興味深い時間である。
しかし、え?この程度のレベル?というのも無い訳ではない。
1970年に演奏された、ベートーヴェンのコリオラン序曲を先日聞いた。
この時代だと、筆者の先生が3人はヴァイオリンを弾いていらっしゃるはずで、少々申し上げにくいのだが、はっきり言うと、かなり鈍くさい演奏だった。
ティンパニはドスンドスンと鳴るし、全体の響きのバランスが悪い。
そして何よりも良くないのは、付点のリズムが「ぴょんこリズム」いわゆる「あんたがたどこさ」や盆踊りのリズムだったこと。
現在の、訓練されていないアマチュアレベルと言ったら怒られるかなぁ。
それでも当時は「NHKシンフォニーホール」というテレビ番組を見て「毎週本番なんてすごいよね」と、ジュニアオケ仲間と話していたのだ。
要は、それでもこれが日本一、欧米諸国とはかなりの隔たりがあった、ということだ。1ドルは360円だし、これでいいのだ。
もちろん「天才バカボン」も見ていた。当たり前田のクラッカーなのだ。
しかし、このリズム感覚をサバリッシュは許していたのか?はてな?
許していたことになるのではないだろうか。
だとすると、大した指揮者ではないような。
でも、あちこちで活躍していたよな?
だが、思い出した。スイス・ロマンドでは水と油と言われ、かなりの不評。フィラデルフィア管弦楽団あたりでも不評。
ミュンヘンを一歩出ると、不評ばかりが耳に入ってくる指揮者だった。
やはり大した指揮者ではないのでは?
それをNHKの番組で持ち上げてばかりいたから、我々は洗脳されてしまったのではないか?
良い演奏の記憶もあるので、やはり悪い指揮者ではない。ただA級だと過大評価、B級の手堅い職人さん、てことか?
それから考えると、今の日本人は何て素晴らしいんだ!日本人、みんなで頑張ったよね。
自分たちで自分たちを褒めようではないか。
そこに気づかせてくれたサバリッシュさん、ありがとう!
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