井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

日本のこれから

2010-08-14 23:51:32 | テレビ番組

毎回、テーマが大きすぎて、この時間内には入りきれないことを討論するこの番組が、結構好きである。しかし、そうは言っても長時間番組なので、なかなか観ることはできない。今日は久々に観ることができた。日韓併合から100年、ということで日韓関係がテーマだった。

絶対、平行線をたどる、と思っていたのだが、考えていたほどではなく、個人的には「あ、やはり韓国とは仲良くしておく方が良い」という結論に達した。

番組では同時通訳の方々も活躍されていたが、実は両国にとって一番同時通訳がしやすい言語、それは日本語にとっては韓国語、韓国語にとっては日本語だ。もう一つモンゴル語というのもあるのだが、メリットを考えると日韓がはるかに凌駕している。

番組中に小倉先生が発言されていたが、基準になる哲学・思想のようなものの共通理解が必要だとのこと。これも儒教文化をベースに考えると、それほど大変ではないのでは、と思えてくる。

日韓の考え方の違いも紹介されていたが、西日本の考え方はやや韓国寄りだし、九州はもっと近いかもしれないと思った。

注意すべきは元補佐官の岡本氏の発言。10年後、20年後、中国が発展した結果、私たちはどうなるか、ということ。

中国もアジア、欧米人よりは話が通じ易いところはある。しかし、先ほどの同時通訳で考えても、中国語は語順が違うから、その段階で既に韓国語と同列ではない。

思想、哲学、全て言語がベースにある概念だから、これは大きい。換言すれば、日本のことを一番理解してもらえるのは韓国人か、ということも頭をよぎる。

それで思い出したことがあった。先日、鹿児島で京セラの社員の方から伺った話である。

鹿児島には京セラの工場がいくつかあって、24時間体制で稼働しているそうだ。その中で夜間のシフト、これが時給が千数百円あるとかで、毎日働くと、月20万くらいの収入になるという。

今は、中国やインドに安い労働力を求めて工場を海外へ移すのが主流だと思うのだけれど、そういうことは考えないのか伺うと、当然それはやっているとのこと。むしろ生産高はそちらの方が大きいが、日本が空洞化しないために、敢えて国内にもそのような工場を経営しているのだそうだ。

この話を感銘深く聞いた。さすがだと思った。このような企業が日本にあるうちは希望が持てる。日本のこれから、不安材料は山のようにあるが、まだまだ底力がある。それを活かして明日を考えたいものだ。


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