
ここで言うMDとは、録音メディアのMini Diskのことである。
数カ月前、MDデッキが壊れた。ディスクを取り込んだまま動かなくなってしまったのだ。その時は、急遽他の方法をとって、事なきを得た。
さて、という訳で、大分時間が過ぎたところで、ようやく修理に出した。それから随分時間がたったところで、電気店からの返事。
修理する部品がないから修理できないとのこと。えっ?
「これ、大分古いでしょ?」
よく考えると十数年というのは古いのかなぁ?一緒に使っているカセットデッキ、アンプ、スピーカー、全て昭和生まれなので、平成生まれのこれは、感覚的に新しいつもりなのだが。
「ソニーが生産を止めたんですよ。あとは各社OEM(相手先ブランド供給)ですからねえ。ソニーが止めたら市場から消える訳で。」
おぉ、何という根性無し、と言うのは止めよう。CDという素晴らしいメディアを作ったのもソニーだし。
MDが入っていた棚の上にはDATのデッキが入っている。まだ頑張れよ!
棚の下にはDCCが入っている。え?知らない?では教えてしんぜよう。 家庭で手軽に扱えて、しかも従来のカセットテープと互換性があるもの、というコンセプトでフィリップスが開発したのだ。ディジタル・コンパクト・カセット、である。
知る人ぞ知るDCC対MD戦争。結果がどうなったかは、言うまでもない。持っていて「笑える」のは、これとエルカセットくらいだろうな。
だから、勝者であるMDにはもっと長生きしてほしかった。 でも仕方ない。21世紀に生きる者は、それにふさわしく生きていくほかはない。
幸いにして、まだいくつかのMD搭載の機械を持っている。大事に扱うぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます