その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

METライブビューイング/ ロッシーニ 《ラ・チェネレントラ》

2014-06-05 00:04:31 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

〈ライブビューイングHPより〉

 私の大好きなオペラの一つであるチェネレントラ。それに、大好きなメゾ・ソプラノのジョイス・ディドナートと生では聴いたことないけど凄いことは知っているフアン・ディエゴ・フローレスの共演とあれば、行かないわけにはいきません。

 METの実力をまざまざと見せつけられたパフォーマンスでした。美人ではないがチャーミングさ一杯のディドナートと超迫力かつ美声テノールのフローレンスは別格としても、このスーパースターの二人だけでなく、どの歌い手さんも迫力ある歌唱と個性ある演技。独唱も重唱もうっとりで、層の厚さはさすがMET。最近は新国立も腕上げてるぞ~と感じていたのですが、これをみてしまうと、残念ながらイングランドのプレミアリーグと日本のJ2ぐらいの差は感じざるおえません。ただ、あくまでもスクリーン映像ですから、音声がどこまで編集してあるのかはわかりません。こんな公演を映像とはいえ、現地と1カ月もない時差で見ることができる有り難さを感じる一方で、生で観れない、聴けないもどかしさを感じてしまいます。

 指揮はこの間N響で聴いたばかりのファイビオ・ルイージさん。意外ですが、彼がチェネレントラを指揮するのは、今回が初めてとのことでした。初めてとは思えないほど、躍動感が溢れ、生き生きとした音楽を創ってました。

 今回で2013-14シーズンのMETライブビューイングは終了。来年のプログラムの予告編を休憩時間にやってましたが、「マクベス」「ホフマン物語」といった私の大好き作品もあれば、「青髭公の城」のような是非見てみたい作品もあり、これまた楽しみです。

ロッシーニ《ラ・チェネレントラ》
指揮:ファビオ・ルイージ/ Fabio Luisi
演出:チェーザレ・リエーヴィ/ Cesare Lievi
出演:ジョイス・ディドナート(アンジェリーナ/チェネレントラ)/ Joyce DiDonato
   フアン・ディエゴ・フローレス(ドン・ラミーロ王子)/ Juan Diego Flórez
   ルカ・ピザローニ(アリドーロ)/ Luca Pisaroni
   アレッサンドロ・コルベッリ(ドン・マニフィコ)/ Alessandro Corbelli
   ピエトロ・スパニョーリ(ダンディーニ)/ Pietro Spagnoli
上映時間(予定):3時間24分(休憩1回)
MET上演日::2014年5月10日
言語:イタリア語
コメント (6)
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