もう1月以上前ですが、お盆の後半に私用で名古屋に行く機会があり、その帰路に徳川美術館に立ち寄りました。御三家筆頭の尾張徳川家縁の品々を集めた美術館です。前々から気にはなっていたところではありましたが、訪れるのは初めてです。
名古屋地方特有の蒸し風呂のような暑さの中、JR大曾根駅から歩いて10分ちょっと(JRで行く人は南出口を使いましょう。私は名鉄とJRの共同出口から出てしまい。5分以上余計に歩く羽目になり、大汗かきました)。立派な御門を入ると美術館はあります。
館内には徳川家の甲冑や刀剣、能の衣装・面、茶の湯道具などが展示してあります。夫々、当時を偲ばせる貴重な品々なのですが、今回の目玉は企画展「日本の合戦」です。
絵巻物などで日本の平安期から戦国期、そして大坂夏の陣に至るまでの合戦絵が展示してあります。<平治物語絵巻 六波羅行幸巻>、<後三年の役>、<一の谷・屋島・壇の浦合戦図屏風><長篠合戦図屏風>など日本史の代表的な合戦図です。全体を大掴みに見て陣形に目に向けるのも興味深いですし、細部まで入念に書き込まれた屏風は目を凝らして観ると更に面白いです。大坂夏の陣の真田丸もしっかり描かれてました。
<大坂冬の陣図屏風 デジタル想定復元>
<真田丸の詳細>
<長篠長久手合戦図屏風>
時間もなかったし、暑さでとても外をぶらつく雰囲気ではなかったですが、別料金で隣接した庭園も鑑賞できます。時間と気候が許せば、是非、次回はこちらの方も訪ねてみたいと思います。
2019年8月16日