その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響 2⽉公演、下野竜也 指揮、シューマン 交響曲 第4番ほか @サントリーホール

2021-02-20 07:30:03 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

N響2月公演の第3ラウンドは、サントリーホールにて下野竜也さんの指揮によるドイツプログラム。最近、ステージ周りの安席の良さに気づいた私は、今回はステージ後方のP席。手が届きそうなところにホルン隊の皆さまがいらっしゃいます。

「メッシーナの花嫁」序曲に続いては、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番。ピアノは高名な日本人ピアニスト清水和音さんですが、実演で聴くのは初めてです。普段のNHKホール3階席からはピアニストの指遣いは遠くとても目にする機会はないのですが、P席からだとその軽快で優しいタッチが良く分かります。清水さんの「皇帝」は、この音楽の美しさが引き立つ王道の演奏でした。

後半はシューマンの交響曲第4番。昨年の9月も下野さん、N響で聴いています。耳に優しい親しみある音楽です。ホルン隊のすぐ後ろにいる私は、下野さんとも目が合ってんではないかと思うほどなのですが、ホルンが活躍するこの楽曲では、楽器を持たない6番目のホルン奏者のような気分で聴いていました。活力あふれる音楽で、近づきつつある春の訪れを感じるようです。下野さんは相変わらずスタンドプレイ無しの実直な指揮ぶりが好感持てます。終演後は会場から大きな拍手を浴びていました。

東京での「定期」演奏会は、3月はお休みです。4月のプログラムが未だ発表されてないのが気になるところですが、コロナ禍ではありながら実に気持ちの良く、熱い演奏会が続いたこの半年間の雰囲気そのままで、定常運転に戻れることを祈るばかりです。

 

NHK交響楽団 2⽉公演 サントリーホール
2021年2月18日(木)6:00pm

サントリーホール 

指揮:下野竜也
ピアノ:清水和音

シューマン/序曲「メッシーナの花嫁」作品100
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
シューマン/交響曲 第3番 変ホ長調 作品97「ライン」

NHK Symphony Orchestra February Concerts at Tokyo Suntory Hall
Thursday, February 18, 2021 6:00p.m.

Suntory Hall

Tatsuya Shimono, conductor
Kazune Shimizu, piano

Schumann / "Die Braut von Messina," overture Op. 100
Beethoven / Piano Concerto No. 5 E-flat Major Op. 73 "Emperor"
Schumann / Symphony No. 3 E-flat Major Op. 97 "Rheinische"

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