フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

今荒川堤防ではヘラオオバコが初夏の風に花穂を揺らせています

2009年05月26日 19時20分47秒 | 花の和名
GW前後に除草作業が行われた秋ヶ瀬周辺の荒川左岸堤防上はスイバやギシギシの丈の高い種が刈り取られて、その後に背丈を伸ばしたヘラオオバコの独壇場だ。

ヘラオオバコは幕末に渡来したといわれるヨーロッパ原産のオオバコ科の多年草。全て根に付く葉の形がヘラに似る事が名の由来という。
花茎の先の円錐花序は下から咲き始める。オオバコと同じだが草丈があり、花糸が長く円形に張り出した白い葯が咲き上っていく様子は面白い。


左の花は咲き終わり寸前で、右はこれから咲上ります

ヘラオオバコは風媒花で雌蕊先熟。と云う事は雄しべが咲き上るより早く雌しべが伸び出していなければならないのにそんな様子は全く見られない。それもそのはず、雌しべは5㎜にも満たない単なる糸みたいなものだ。ルーペでもなければ確認は不可能だ。


上方の花穂に小さい白く伸びるのが雌しべ