矢上普賢岳登山口の大きな標識があったので好天につられて標高439mを登ってみた。
すぐに細い山道に入ると自然の景観が続き林や開けた所が交互に続いた。道端の花を撮っていると地元の人らしきが声をかけて追い越して行ったが、この後は人っ子一人とも出会わなかった。
中腹の車道に出ると左手に赤い鳥居が見え、正面の石の鳥居の横に普賢神社本社屋200m15分、頂上展望所250m25分などの登山案内があった。普賢菩薩の由来もあり、普賢菩薩様には増益と延命の2つの徳がある。知恵の文殊に対し慈悲の普賢と言われるなどとあった。
右の石の鳥居の奥に見える石段が普賢神社への登山道
頂上は電波中継所があるだけで展望はまるで利かなかったがオトコエシが群生していて見事だった。最初ヒヨドリバナかと思ったが花がまったく違がった。
オトコエシ(男郎花)はオミナエシ科の多年草。名の由来はたおやかなオミナエシに対して茎も太く男性的なのでオトコエシ。オミナエシの黄色い小さな蕾を粟飯に例えて女飯とし白いオトコエシを米の飯に例えて男飯としたという説もあり、オトコメシの別名もある。
白色の小さな花を散房状にたくさん付けるオトコエシ
白い花は径4㎜、花冠は5裂し雄しべ4、雌しべ1
復路は法華院の所から車道を下ると途中コマツナギの群生などが見られた。
コマツナギ(駒繋ぎ)はマメ科の草本のような小低木。根が丈夫で馬も繋げるくらい茎が引き抜き難いというのが名の由来。
コマツナギは日当たりのいいノリ面などに群生する
花序は長さ4~10cmで蝶形花を付ける
ゆっくり歩いて往復約2時間のトレッキングはさして珍しい植物には会えなかったが心地よい汗をかいた。
出会った主な草花はヤブマメ、アカネ、ヒヨドリバナ、シラヤマギク、ヨモギ、アキノタムラソウなどで不明の2種はこれからの課題だ。