前回のブログでアカボシゴマダラの両目の間の角のような突起はタテハチョウ科などでは退化しているという前足ではないかと書いたが、どうも違うようにも感じて蝶にお詳しい関口忠雄さんに問い合わせてみた。
今何処でもキンモクセイ(金木犀)の甘い香りが漂う。このモクセイ科の常緑小高木はギンモクセイの変種ともウスギモクセイから日本で選抜されたとも言われる。
すぐに「お尋ねの両目の間の角のような突起ですが、これは前脚ではなく頭部の突起というべきものです。人の鼻のような位置にあり、この部分が発達した蝶にテングチョウがあります。(中略)この2つの突起が何の役割をしているかについては人のように嗅覚を担う器官かどうかは不明です。蝶は匂いにとてつもなく敏感ですが、触角がその役目をしているはずなので、この突起は頭部の保護の役割をしているのかな、という気がします。」との回答を頂きました。
雌雄異株で日本には雄株しかないので結実はしない。属名のOsmanthusは匂う花
強い芳香があり小さな橙黄色の花冠は径約5㎜。4裂する雄花には雄しべ2個と先が尖った不完全な雌しべ1個がある