昨日の読売の編集手帳にハヤトウリの品種改良についての記事があった。「ハヤトウリに潜む未知の力を引き出そうと筑波大学がメキシコと共同研究を進めている。遺伝子などを分析し、品種改良や健康に役立つ機能の開発を目指す」という。
ハヤトウリの名前に覚えがあった。長崎の家から田舎の無人駅(実は長崎本線の現川駅)まで歩いて行ってトンネルの手前の荒地に群生していた植物だ。葉はアレチウリそのもので、その繁殖力のすさまじさに感心した。でも花が違う。
狐につままれた思いだったが、ほかの所で小さな果実が付いていたのを見て異種を確信した。繁殖力は抜群でアレチウリに勝るとも劣らない。同じ所には全国的に分布し幅広い環境で生育するヤブマオや中国原産のタデ科の蔓性多年草で本州から沖縄の山野や空き地に見られるツルドクダミが一緒に繁茂していた。
イラクサ科のヤブマオは雌雄同株だが雌花をつけない個体も多くある
ツルドクダミは別名カシュウという
ハヤトウリと一緒に近縁種であろうアレチウリの未知の力を引き出してくれると本当に素晴らしいと思った。