サクラソウ自生地の観察を終えて今年の堤防のヒガンバナは如何に?とさくら草橋側から遠望した。天端の左側は赤いヒガンバナの列が見えたが右側は何も見えない。
不思議に思ってよく見るとなんと右側のヒガンバナは茎の下の方から倒されている。花だけもがれたのも多い。こんな惨状が浦和ゴルフの所まで続いていた。
茎が倒されもがれた花が散乱していました
浦和ゴルフから上流方面を見るとそこからは両端に紅いヒガンバナの列が続いていた。
浦和ゴルフの辺りから左岸堤防を上流方面に望む
堤防のヒガンバナについては賛否が錯綜している。河川事務所は基本的にNOだ。冬の時期に大きく広がり太陽を独り占めにする事から早春の草花に悪影響を与えるし、本来的に植栽すべきではないとの説は有力だ。そしてヒガンバナ自体の好き嫌いもある。
難しい問題だが、ヒガンバナ園として人気を博している所もあり、鼠の害を防ぐという説もある。
でも、なんといっても折角開いた花をへし折り足蹴にする感覚は異常だ。こういう狂気が色々な社会問題を引き起こすのだろうから、ヒガンバナで済んだとするべきだろうか。でも植物に当たり散らしても残るのはそう快感であるはずがない。一層の惨めさが残るだけだろう。
咲いたばかりの花は赤が鮮やかで日時が経つにつれて白っぽくなっていく