22日は夏至だったので田島ヶ原サクラソウ自生地に出かけた。前日は前橋で集中豪雨があり被害も出たとの報道があり、この日も所により豪雨の予報が出ていた。
でも、朝は雲は多かったものの明るい空が広がりとても豪雨などは予想もつかなかった。でも念の為と傘は持って行った。途中何となく雨粒が風に流されてくるような感じはあったが、周囲の状況は雨が降るような様子ではなかった。
自生地でも時折パラパラは来たが、空は明るかった。それが11時30分頃になると本格的な雨になり傘が必要になった。雨宿り方々クヌギの下に入り傘を広げた。大粒の雨に打たれて飛ぶと言うより落ちるようにして小さな白い蛾が観察路の端に舞い降りた。
しばらくは様子見で近くのトモエソウを写したりしていた。でも止みそうもないので歩き出そうと蛾の居た辺りを見回したが姿形が見えない。どこかもっと葉の茂った所に行っただろうと何気なく足もとを見るとなんとズボンの裾のたるみに入っていた。
追い出すのも可哀想だしゆっくり歩いた。でも雨は強くなったり弱くなったりの繰り返しで止む気配はまったくない。自転車に戻ったが相変わらずなので意を決して桜環境センターに向かった。
中で色々話して終わりかけた時に「何かシャツについているみたい」と払ってくれたらなんとくだんの小さな白い蛾だった。足もとから這い上り雨中の自転車行の間により安全な濡れない場所に移動していたらしい。
その姿を見て何とも言えない愛しいような懐かしいような感情になったのは妙だった。
戻って調べてみたがアメリカシロヒトリだった。幼虫の大発生にビックリして色々調べた事があった。刺されても人体に影響はないが、食草が多いため100種以上の樹木に害を及ぼすようだ。