フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

荒川河川敷では大小様々な春の芽生えが見られます

2013年03月15日 07時32分58秒 | Main
荒川河川敷では予想通りハナウドが若葉の塊を転々と作っていて、野焼きで焼けた株はすっかり見えなくなった。


初夏には小さな白い花を傘状につけるせり科のハナウド

相変わらずノウルシとノカラマツは多いが、2012年の環境省のレッドデータリストで絶滅危惧Ⅱ類に格上げされたノカラマツの様々な色彩のギヤマン細工のような若芽が圧倒的に多い。ここの河川敷では単なる雑草のようだ。同じ絶滅危惧Ⅱ類(VU)のシムラニンジンのコスモスの葉のような芽生えも見られるようになった。


シムラニンジンとノカラマツ


雌雄異株、キク科のフキノトウ

準絶滅危惧(NT)のエキサイゼリの小さな芽生えも見らる。同じようにまだ地面に張り付くように双葉を広げているオオブタクサが夏以降3mを超す高さになるのと比べると小さな白い花を咲かせ夏には消えてなくなるエキサイゼリは実に日本的ではかなさの象徴みたいだ。


せり科のエキサイゼリ


田島ケ原サクラソウ自生地でヒロハノアマナ、アマナも花を開いています

2013年03月09日 18時11分42秒 | Main
8日ははさいたま市の気温は23℃、9日には26℃にまでなりまさに夏そのものだった。
田島ケ原サクラソウ自生地では春一番で花を咲かせるヒロハノアマナが花を開き、アマナもあちこちで白い花を咲かせていた。


葉の中央脈が白く見えるヒロハノアマナ


アマナ類は下部に葉が2枚つき、花は陽を受けて開く

よく見ると観察路際にノジスミレが小さな花をつけていた。


スミレの中では一番に花をつけるノジスミレ

予報では明日も穏やかに晴れて気温も20℃を超えるようなので、ヒロハノアマナの株もアマナも花を開いてくれそうだ。
突然の夏に虫たちも働き始め、今春初めてモンシロチョウのヒラヒラ舞うのが見られ、ミツバチが吸蜜に回っていた。


自生地全域で色々な成長段階を見せるノウルシ


春一番が吹き可哀想なタヌキと出会った3月1日

2013年03月02日 10時24分15秒 | Main

荒川河川敷の塚本の横提でタンポポが咲いていた。どうせ西洋タンポポだろうと思ったが念のため総苞を見ると反り返っていない。外側の総苞片が内側の半分以下で先端に角状突起がある。カントウタンポポだ。これから早春の一時期カントウタンポポの大輪が荒川土手を彩る。

11時近くに突如強い南風が吹き始めた。今日は春一番が吹くと予報で言っていたが、まさにその通りの3月1日だった。
10日振りの自生地は一面に黒褐色だったのが少し薄くなって土色に近くなった。薄く緑がかった部分も見えた。
自生地を回ってみると改めてノウルシの多さには驚かされた。繁殖力はサクラソウをはるかに上回っている。


葉が伸びると次第に緑色になってくる

帰路、鴻沼川畔の遊歩道で狸らしきが柵をくぐり川側に出ようとしていた。腰がつかえてなかなか出らず苦労していた。やっと出られたので河原に飛び降るかと思ったが下をのぞいただけで戻ってきてしまった。もう体力がないのだろうすぐにうずくまってしまった。毛が抜けている所がたくさんあり、病気にでもかかっているのかもしれない。
遊歩道の外側は畑地だったがお墓に造成されて動物には住みにくい環境になってしまった。住む所も無くなった可哀想な狸の末路だ。


飛び降りればいいのにできませんでした


行き場がなくなりうずくまってしまいました