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(自己評価★★★★★)+泣ける物語
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2021-02-20 | 三浦哲郎


三浦哲郎
百日紅の咲かない夏』★★★★


短編集の合間に。
表紙から受ける印象と、題名から受ける印象
例えば「ひまわりが咲く夏」だったら(まぁひまわりが夏に咲くのは当たり前だけど)
夏らしい青空と一面に広がるひまわり畑が浮かび明るく前向きな印象を受けるけど、
この「百日紅の咲かない夏」だと咲かない冷夏を思い何だか陰鬱な印象

兄弟が織りなす愛情劇(愛憎ではありません)
そんなにじめじめはしていません。


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「帰りに一の川の浜に寄って、父ちゃんの声を聞いていこうか?」


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昭和という時代
昔の詐欺って全身全霊かけてるなぁ(笑)
一生懸命さが通じだ時代って言うのかな。
頭脳戦でネットから対面を避ける卑劣な詐欺が横行している現代からすると、悪いことがそう悪く感じられない。

自分にも弟がいる。
家族もそうだけど、仲が良く円満だから、
他の家族もそうなのだろうと自然に彫り込まれてしまっている。そうあってほしい。願い。
今はある程度の経験やらで、円満在りきじゃないことも甘くない現実も知っている。
生まれ育った環境 父と母


この人は育ちがよいなって
暗黙の観察
普段あまり考えないことを考えさせられた。



しかし三浦哲郎って 泣かせるなぁ













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