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2021-08-04 | 宮部みゆき

 

宮部みゆき
『初ものがたり』★★★

初期作品から順々巡ってゆこう(^▽^)/

この作品は、1995年7月にPHP研究所より刊行された。

PHP文庫
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松下幸之助が立ち上げ!?

PHP文庫のおもしろいのは表紙扉裏に「◎筆者の言葉◎」があること。
通常は筆者紹介、作品一覧が出ているんだけど、
筆者のメッセージを読んでから、物語に突入はよいかもしれない。
あともう一つ小説にめずらしい挿絵がある。
ちょっとした絵本気分も味わえて新鮮です。

 

--------(抜粋)

 

本所深川をあずかる岡っ引きの茂七親分が、下っ引きの糸吉・権三とともに、江戸の下町で起こる魔訶不思議な事件に立ち向かう。
茂七に事件解決のヒントを与える謎の稲荷寿司屋や、超能力をもった拝み屋の少年など、個性あふれる登場人物たちと織りなす人情捕物話の数々…。
「鰹」「白魚」「柿」「桜」など、江戸の季節を彩る「初もの」を題材に、ときに哀しく、ときに妖しく描く時代小説

 

--------

お初が主人公の物語かと思ったら・・
初ものときましたか(笑)

 

六編からなる短編集

・お勢殺し

・白魚の目

・鰹1000両

・太郎柿次郎柿

・凍る月 ←私的に印象深

・遺恨の桜



 

中盤 屋台の親父の正体がナゾな状態
読みながら色々思案するのが楽しかったり。

池波正太郎じゃないけど、食の描写がたまらない!
(あぁ料理上手に生まれたかったなぁ 過去料理教室通ってましたけど)

美食に溢れていつでもどこでも何でも食べられる昨今だけど、
お江戸の食は題名の通り旬な物をみんな肌で知っていて、季節ならでわの食材が光っている。

土用の丑の日
既に三度も鰻を食しているわたし♪
みんな美味しいものをありがとう。





次作は短編集『堪忍箱』です。


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