宮部みゆき
『初ものがたり』★★★
初期作品から順々巡ってゆこう(^▽^)/
この作品は、1995年7月にPHP研究所より刊行された。
PHP文庫
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GPイメージ
松下幸之助が立ち上げ!?
PHP文庫のおもしろいのは表紙扉裏に「◎筆者の言葉◎」があること。
通常は筆者紹介、作品一覧が出ているんだけど、
筆者のメッセージを読んでから、物語に突入はよいかもしれない。
あともう一つ小説にめずらしい挿絵がある。
ちょっとした絵本気分も味わえて新鮮です。
--------(抜粋)
本所深川をあずかる岡っ引きの茂七親分が、下っ引きの糸吉・権三とともに、江戸の下町で起こる魔訶不思議な事件に立ち向かう。
茂七に事件解決のヒントを与える謎の稲荷寿司屋や、超能力をもった拝み屋の少年など、個性あふれる登場人物たちと織りなす人情捕物話の数々…。
「鰹」「白魚」「柿」「桜」など、江戸の季節を彩る「初もの」を題材に、ときに哀しく、ときに妖しく描く時代小説
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お初が主人公の物語かと思ったら・・
初ものときましたか(笑)
六編からなる短編集
・お勢殺し
・白魚の目
・鰹1000両
・太郎柿次郎柿
・凍る月 ←私的に印象深
・遺恨の桜
中盤 屋台の親父の正体がナゾな状態
読みながら色々思案するのが楽しかったり。
池波正太郎じゃないけど、食の描写がたまらない!
(あぁ料理上手に生まれたかったなぁ 過去料理教室通ってましたけど)
美食に溢れていつでもどこでも何でも食べられる昨今だけど、
お江戸の食は題名の通り旬な物をみんな肌で知っていて、季節ならでわの食材が光っている。
土用の丑の日
既に三度も鰻を食しているわたし♪
みんな美味しいものをありがとう。
次作は短編集『堪忍箱』です。