宮部みゆき
『天狗風 霊験お初捕物控【二】』★★★★★
初出誌 「東奥日報」(1994年4月25日~95年4月15日)ほか15紙に連載
●この作品は1997年11月に新人物往来社より刊行された作品です。
続々 お盆読書はこちら(レンガの京極夏彦並みに厚めな文庫本です)
どっぷり霊験お初と、お初を取り巻く人達と共に悪霊と対決!
なんせにゃんこも登場するお江戸物語
にゃ~ん最高です!(写真はお友達にゃんこ💚)
久々の★★★★★
--------(抜粋)
一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに――。
不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。
『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第2弾
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「そのときに、私は悟ったのだ。鬼神よりもののけよりも恐ろしいのは、人間の方だと。都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないことを不思議話のなかに押し込めて、自分にも世間にも嘘をつき通す。人間ほど恐ろしいものはない。私は北町奉行所の同心として、この十手にかけて、そのような人間の嘘がつくりだす、まやかしの鬼神やもののけと闘おうと思った。それを心に誓ったのだ」
潮が寄せるように、沈黙が寄せてきた。
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血がそれを物語る。うむ。
よく言われることとは言え、重き言葉
残念ながら続編が出ていないみたい。
二人の今後の行方はご想像にお任せします!ってことかな。
まぁハッピーエンドにはまちがいはないけどね(*^-^*)
お初物語はいつか再読したい。
ファンタジー好きな方にはおすすめなお江戸物語です。