★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

恐怖マンガの巨星墜つ

2024年11月07日 08時19分54秒 | 徒然(つれづれ)
 恐怖マンガの第一人者、楳図かずおが亡くなった。
 私は小学生の頃、氏が『少女フレンド』に連載していた『ねこ目の少女』を、従妹のお姉ちゃんに借りて読んでいた。

 ほかの少女漫画とは異質の『ねこ目の少女』は、子供心に強烈な恐怖心を抱いたものだ。
 ストーリーもさることながら、絵のタッチ自体が底知れぬ恐怖感を醸し出していた。

 楳図という苗字も、本来なら梅津が一般的なのに、どことなく恐怖マンガとマッチしていた。
 漫画雑誌でその名を見つけると、怖いもの見たさの欲求に駆られて、よく読んだものだ。

 惜しむらくは、少年向けの『少年サンデー』や『少年マガジン』で連載していたら、もっとヒットしていたかもしれない。
 その後、『漂流教室』で小学館漫画賞を受賞し、『まことちゃん』で大ブレークしたが、その頃には私の興味は失せていた。

 恐怖マンガの楳図かずおに、ギャグマンガは似合わない。
 また、その破天荒なキャラクターも、私がイメージしていた作者像とは、随分とかけ離れていて失望したものだ。

 水木しげるの妖怪漫画のように、もっと恐怖マンガを追究してほしかった。
 いずれにしても、氏のご冥福を祈るばかりだ。


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