得てして、自分の趣味や好みは人もそうだろうと思ってしまいがちだが、そんなことはない。
逆もまたしかりだ。
昔は自分の好みを良かれと思い、人に勧めていたし、人からも勧められたものだ。
気に入った音楽や映画は、人にも勧めたいものだが、必ずしも人が聴いたり観たりして、同じように感動するかはどうかはわからない。
同じ音楽や映画でも、それに感動を覚える人もいれば、何も感じない、あるいは嫌いな人もいる。
音楽や映画はまだしも、生き方や考え方にまでそれが及んでくると、迷惑この上ない。
極端な話、自分と異なる考え方を否定したり非難するのはいかがなものだろう。
やはり、それは人それぞれの価値観や環境にもよる。
好きな音楽や映画は自分ひとりで感動したり、楽しめばいいし、生き方や考え方も自由にすればいい。
それらを人に勧めるのは、余計なお世話、ありがた迷惑というものだろう。
人から乞われた時に、遠慮がちに述べたらいいだけだ。
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