JR埼京線に浮間舟渡(うきまふなど)という名の駅がある。
なんとも特徴的な名前であり、難読地名でもある。
東京都北区浮間と板橋区舟渡に跨がった位置にあり、両者を合わせた駅名となった経緯がある。
浮間は、湿地をあらわす「ウキ」の付く地名で、南北を川に囲まれた中島のような地形。突き出たような形が浮島に見えたことから名付けられたとか。かつては浮間ヶ原と呼ばれていたという。
安土桃山時代に中山道で戸田の渡しが始まる。その渡しが舟渡の地名の由来。17世紀になり、家康の命により中山道が整備、あわせて戸田の渡しも整備された。
ちなみに戸田の渡し、明治8年に橋が架けられるまで、この地で使われていたようだ。今では史跡が残されています。