虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

夢の殿堂・跡地

2017-11-17 09:01:43 | スポーツ

生活の主軸を首都圏にしてから間もなく3カ月。

この間、今後に向けたプロモーションや打ち合わせなどで都内に出ることも多かった。

そのついでに、ちょっと気になるスポットにも立ち寄ったりしている。

そのうちの一つが、かつて力道山が自らの事業として建設し、運営も行った「リキ・スポーツパレス」がある。今はすでにない建物だが、跡地は辿ることができる。

この施設、力道山が「大相撲に国技館があるように、プロレスにも常設の会場が欲しい」と考えていたことに端を発する。1960年に着工。15億円という当時にしては巨額の資金を費やし、翌年完成する。

場所は渋谷の道玄坂(渋谷区道玄坂1-14-6)。

ビルの3~5階部分までの吹き抜けで、最大収容数3000人とされる。サウナ、ボウリング場、キャバレー、文化センター、レストラン、ボクシングジムなどがある複合ビルであり、さながら総合スポーツレジャービルである。力道山は「ビルにお客を呼んで、プロレスを観て帰ってもらおう」という発想があったという。

しかし、その数年後に力道山は暴漢に襲われ死去。その数年後、この総合スポーツレジャービルは売却され、今から25年ほど前に解体されたという。

その場所には、現代的なビルが建っており、当時の面影は全くない。

現地に行ってみると、結構な傾斜がある(加えてうねった地形の)場所で、坂の下(東)が渋谷駅というロケーションのため、1960年代当時は渋谷駅からその巨大な施設(建物)は見えたという。

かつての日本プロレス中継(三菱ダイヤモンドアワー・プロレスリング中継)の多くもこの場所から中継されたと記録されている。

せめて、かつてこの建物が立っていたモニュメントくらいあってもいいのに…。古くからのプロレスファンは思うのである。