2日の午後、東京ビッグサイトで開催中の東京モーターショーに出かけてきました。
東京モーターショーに来たのは、かれこれ10年ぶりくらい。ビッグサイトでの開催になってからは初めて。
平日の日中にしては、かなりの混み具合。昨今、日本人のクルマ離れが言われるが、にわかに信じがたい混雑ぶり。
昔とは違い、かなり現実的なプレゼンが目立つ。90年代までのようなドリームカーは少ない。時代を考えるとやむを得ないが、かつてのようなカットモデルもなく、演出も極めて現実的。
どのメーカーも、近い将来の市販を前提にしたモデルや、10年先を見据えた提案、そして電動化の流れが見て取れる。
また市街地を走るのに適したシティコミューター(スクーターの延長線上にあるもの)も多く展示され、かなり人工知能など電脳化が進むのが見えてくる。
こうなると既存の部品メーカーも生き残るために大変だろう。また違ったロジックでの展開も求められそうだ。
自動車メーカーも然りである。国内需要に限りがあるため、海外に活路を見いだすか、国内でウケそうな提案がより一層求められるはず。
その点でシティコミューターやロボットの分野で、築き上げたノウハウを活用しようとする姿勢が窺えた。
今後、家電メーカーやIT企業も、電動化に伴い自動車産業への進出が加速するだろう。15年もしたら、自動車のあり方が大きく変わっていそうな気もして、会場を出てきた。
この後、国内主要都市を巡回するモーターショー。
是非、変わり目に差し掛かった自動車業界を、目で見て確かめてください。