虹色仮面 通信

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町工場の意地

2013-01-20 09:59:33 | スポーツ
東京都大田区の町工場が中心になって作った「下町ボブスレー」が、先月の全日本選手権(長野市スパイラル)で実戦デビューし、いきなり優勝という快挙を成し遂げた。

ボブスレー製作は、フェラーリやBMWなど海外の自動車メーカーが手掛けており、実績を残してきた。
そこに殴り込みをかけた格好だ。

きっかけは大田区の町工場がピーク時の6割近くに減ったことにあった。
取引先の海外移転や後継者不足など理由はマチマチ。
こんな状況だからこそ、地元の町工場が「チャレンジしよう!」と手を組み、約30社の町工場が連携して作り上げたという。

ボブスレーは時速140kmにも達し、氷上のF1ともいわれる。

今回、骨格部分は大田区の町工場で、ボディをレーシングカー製作で実績のある「童夢」(滋賀県)が受け持った。
予算は、大田区の助成金や協賛金を合わせた約3000万円。
町工場の関係者も手弁当(無償)で取り組み、「童夢」もこのプロジェクト(趣旨)に賛同し、持ち出しを厭わずに取り組んだ。

国産ボブスレーならではの工夫もある。
後部の刃(ランナー)は前後に動かせ、最適の荷重を生み出せるようになっている。またサスペンションの調整も細かく出来、欧州製との違いも明確にしている。

このプロジェクトを通じ「日本のものづくり(製造業)のレベルの高さと町工場の意地」を示していきたいという。

1年後には、ロシアでソチ五輪も開催される。
オリンピックの大舞台で、その雄姿を見たいものだ!

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