第227話 キッチンファイター

2009年08月17日 00時11分22秒 | 子育て・「おママごと」
どう遊べばいいの? どう語りかけていいの? わからない。
赤ちゃんとどれくらいの距離をもっていいのかもわからない。
赤ちゃんから片時も目を離すことができず、気づけば夜。1日の終わり。
せまりくる次の授乳におびえる中、困ったのが私自身の食事。
泣く我が子をしばらく放っておく選択肢がなかった第一子育児。
この状況下で、いつ作るの? いつ食べるの? この洗い物の数々は?
おっぱいをあげる身、バランスのよい食事をしなければならないのだが、
どんどん手軽に、単調に、できあいのものになってゆく。

息子が小麦アレルギーと知るまで、お手軽だったのがうどん。
だし、できている(市販)。うどん、できている(市販)。
後はさっと煮るだけ(鍋ひとつ) よく食べた。
授乳後、息子がうとうとし始めたのを見計らって、一目散に台所へ。
強火でスピード加熱。それでも、できた! と思ったら息子の泣き声。
次に台所に帰ってきたときには、うどんが太麺に・・・
太麺レベルはしょっちゅうで、だしがなくなっているつけ麺状態もしばしば。
黄味をおびたふにゃふにゃうどんのなんとまずいこと。
恥ずかしながら、息子を気にしながら台所でがつがつ立ち食い蕎なんてのもちょくちょくで・・・
なんとも余裕のない育児。

夫が帰宅するまでの核家族は当然のことながら母と子の2人だけ。
誰かいてくれれば。 誰か助けて欲しい。そんな瞬間が多々あって、
昔ながらの大家族に思いを馳せる。
わかっている。いいことばかりではないことは。誰かがいれば、摩擦も起きる。
わかっているが、子育ては核家族でないほうがいいのではないかと思う闇がある。
働き始めると育児休暇があけるまで1人で頑張ってきたのは一体なんだったのだろうと
思うほど、あっけなく実家の力を頼らざるを得ない状況がやってきた。
限られた職種(形態)でなければ、
夫婦2人だけで共働きを成し遂げることは事実上不可能だと判断。
保育園のみならず、親や第三者に頼らざるを得ないのが実情だろう。

誤解のなきよう誰かに頼る状況は決してマイナス面ばかりではないことを一言添えて。
あぁ懐かしき キッチンドリンカーならぬ キッチンフードファイター時代。
主人の知らない妻だけの密室育児空間。
だんな様が帰宅する瞬間を奥様がどれほど待ちわびているか。
荒れ果てた部屋の汚さ、晩御飯ができていないことに落胆するばかりではなく、
その奮闘ぶりを感じとって、とりあえずはその未完に一切触れず
「今日はどんな一日だった?」ときいてほしい! 
パパにしかできない育児とは 妻の声を耳で受け止めることかもしれない。
(たとえ聞いた瞬時に忘れているとしても)

※お盆休み期間中の更新撃は残念ながら今宵(息子生後3ヶ月頃までの思い出話)までとなりました。また不定期更新になりますが、お暇な時にはどうぞお立ち寄りくださいましね。
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