赤ちゃんを抱き上げようと手を頭の下に入れる。 グラッ
うわっ
ひっこめる。慎重に、慎重に。いざ、もう一度。 グニャ
うわっ
やっぱり、置く。 こ、こわい・・・
もうどうしていいかわからないほどか弱くて、驚くほどか細くて、あまりにもはかなげ。
その小ささに抱くことすらままならなかったあの頃。
眠る我が子をまじまじ見つめ、
うわぁ 私の中からこんな大きなものが出てきたなんて・・・信じられない。
その責任と存在の大きさにふいに感動の波が押し寄せる。
おろおろしたかと思えば、じ~んとしたり。
それはそれで非常に新米ママの初々しいよさであろうが、
どことなく母として重心が定まっていなかったあの頃。
こんな私がママとして本当にやっていけるのだろうか・・・
不安が先行する。
慣れない手つきでおむつを替える。授乳する。おむつを替える。授乳する。おむつを替える。授乳する。おむつを替える。授乳する。お風呂に入れる。授乳する。おむつを替える。
授乳する。おむつを替える。授乳する。おむつを替える。授乳する。する。
30分間隔(うちの場合)で繰り返される授乳・・・なんですかこれは?
「個人差がありますが、生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは昼夜の区別なく・・・
まだ一度にたくさんの飲むことができないので、頻繁におっぱいをほしがる」らしい。
深夜に早朝に繰り返される赤ちゃんのお世話。
ふと気がつくと慣れた手つきに変わっている。
授乳と排泄。このシンプルな繰り返しが、いつの間にか苦手意識を払拭していた。
赤ちゃんて、すごい!
不慣れなママのために、習うより慣れろと教えてくれたんだね。ありがとう。涙。
で、ひとつお願いが・・・
いくら不器用な私でも、もうずいぶん慣れたと思うんで
そろそろ授乳間隔をあけてくれてもいいんだけど。 睡眠不足でもうヘロヘロだよぉ。
体で覚えろってこの反復練習は結構スパルタだったりするよね。涙。
赤ちゃんてすごいなって思うのがこの徐々に、ってところ。
回数をこなしてお世話になれたように、
徐々にか弱い泣き声から力強い泣き声へと成長することで耳を慣らし、
少しずつ体重を増やしていって筋トレを促してくれる。
気がつくと両手でも持つのも重かった10kgのお米を片手で抱けるほどにまで。
こうなると母として腰が座ってくるといいますか・・・母は強しの完成です。
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