第1016話 夏越の祓(なごしのはらえ)

2015年07月04日 20時22分05秒 | 泊まる(ホテル・旅館)

6月の30日(晦日)は、上半期最後の日。

一年の折り返し日に茅(ち)の輪をくぐる事によって、

半年間の汚れを祓い清めて無病息災を祈願する行事。

この日本の古きよき年中行事を知ったのは、

恥ずかしながら 昨日いただきました京会席にて。

 

初夏の前菜の飾りに、

夏越の祓、茅の輪を模した竹の輪に「蘇民将来子孫也」の紙札。

旬の食材を目でも味わう繊細な京会席の幕開けは、

そんな素敵な歳時記との出会いから・・・

最後の甘味菓子まで 涼 を感じる 見事な技に癒される

食材の色、器の色もさることながら 印象的だったのが、

お料理に添えられた 緑 (葉や菜・すべて種類が異なっていた) 。

目には青葉が映えていた

「京 YUNOHANA RESORT 翠泉」の京会席。(「ご馳走様でした」)

 

七夕も近いので、みんなで短冊を書いて 飾ることに。

家族みんなが・・・と書こうとしたところで 手がとまる。

族ってどう書くんだったっけ?

入力言葉に慣れた手は、旅しか思い出せず、涼を通り越して、

冷っとするではないか。

恐るべし 日々の生活習慣。

たまには、手を動かし、手をあわせることをしなければと思う 夏の夜。


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