何でも最初は不慣れゆえの要領の悪さから時間がかかるもので、思い通り進みません。
案の定、私も狂った予定を埋める為、生活に余白がなくなっていきました。
毎日に境目がなくつらなっていきます。
帰宅後は家で深夜まで脚本制作演出相談諸々、出勤退社後稽古、出勤退社後衣装小道具探し、出勤退社後稽古、早朝脚本、改訂改訂、出勤退社後稽古なしなら残業、出勤退社後打合せ、出勤退社後稽古、出勤退社後稽古、出勤退社後衣装小道具探し…
求めているモノがすぐに見つかるとは限りません。
衣装や小道具探しは、梅田心斎橋難波天王寺…退社後閉店まで都会を走り回ります。
いつも頭の隅に足らないモノがあります。街を歩く時いつも何かを探していました。
そんな中、9月下旬役者が一人降板しました。(回想録上で私の記録として触れます)
どうすることもできない、やむをえないこと、あります。
万一が、起きたのです。この時点からの新たな役者探し衣装探し小道具探し。
起きたことに対し、迅速に判断選択していかねばならない主宰の責任を果たせず、
共演者やスタッフの方々にさらに迷惑をかけていきます。
主宰演出不在…眠れる夜が続き楽しむ余裕がなくなりました。
立てた目標がバタバタと崩れていきます。
予期せず倒れ始めたドミノの音を頭の隅にききながら、何とか食い止めなければと追いかける毎日、
きちんと生活できなくなりました。
定期券が見つからず切符を購入、後で落ち着いて見てみればある事、しばしば。
出勤途中、思いにふけり電車を乗り過ごしてタクシー出勤…私、何様?
お風呂に入ればトリートメントをしようとして再びシャンプー、アカンやん!と
出したのはまたもやシャンプー。泡立ちのよさが目にしみます。足の裏?ガザガサ…潤いをなくしました。
結局、公演3日前まで小道具を探し、2日前まで当日配るパンフレットの皆さんへのご挨拶の言葉を考えていました。
「私が衣装や小道具を揃えることにどんなに労力を使ったかを気にとめる方はいません(と考えておいた方がよいこと)。
役者が芝居に専念できる環境づくりは劇団として当然のことだからです」と教えていただきました。
この「当然=重要なこと」をできずにいたカプチーノの方が問題だったのです。
環境づくりだけでいっぱいいっぱいの私は知人に公演案内を送る時間を捻出できずメールで告知。
身内への不義理さに、失ったものもやはり多く…
DMが送れなかったこと、今もずっと気持ちひっかかっています。
この場をかりて深くお詫び申し上げます。お許しいただけたら…と願っています。
※私、今、似たような現象に陥っているような気がします。
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