植物を育てるわけでも
動物を育てるわけでも なく、
息子が育てているのが、耳たぶ。
ぷるぷる 震わせながら
絶妙の柔らかさに仕上げていく。
寒い日は、柔らかさ半減。
丁寧に 人肌であたためていく。
うまく仕上がった時は、
そのやわらかな耳たぶを
私にも触らせてくれる。
「な、めっちゃ気持ちいいやろ」
柔らかいものは、人を幸せにする。
漫画を読みながら
テレビを見ながら
息子が 無意識に耳たぶを触っているのを
微笑ましく見つめる。
耳たぶ とは意外なチョイスだが、
何かを日々気にかけていくことは
いいことだと思う(笑)