今日、友人から「天ざる」をご馳走になった。
私が天ざるを嫌いな理由は、かなりの確率で天つゆが付いてこない店が
あるからだ。
麺つゆに、海老のシッポの香りがタップリ染み込んだ衣を、浸したとたん
麺つゆは海老の味になってしまう。これが嫌いなのだ。
私の環境では、天つゆが無い店が6割を超えている。こんな話をするんだ
から、当然今日も天つゆは無しだ。
何故これを食うはめになったかと言うと、彼はばかげた蕎麦好きで、蕎麦
好きはラーメン好きより、はるかに身分が高いと思っている人種だからだ。
そして今日一日、私が力仕事を手伝ったので、自慢の蕎麦屋でご馳走した
いと思った訳なのだ。
多分、彼は自分ひとりのときは、天ざるなど頼むはずがないと思われる。
間違いないはずだ。彼の性格は良くしっているから。
言い忘れた、蕎麦の味はたいした物だ。今年一番と言ってもいい。さすがだ
なと思った。
つまり値段が理由なのだ。もり蕎麦は550円なのだ、大盛りにしても700円
だ。私はもり2枚分+αで1000円の「男もり」なる物が食べたかった。
ご馳走する側としては、700円と言うわけにはいかないのだ。どうしても
1500円ぐらいの物をご馳走しないと、申し訳なくて落ち着かないのだ。
そこをねらって1350円の天ざるが用意されているのだろう。
その大盛りだから1500円だ。実に良くできているのだ。