究極と言うのだから、無理難題がいっぱい有る梅干の漬けかたになる。
でも出来上がりが究極なのだから頑張ろう。
でも残念ながら、写真の梅は究極の梅ではない。
無理難題とは次のようなことだ。
①、梅が熟す時、赤紫蘇が同時に手に入ることが肝心だ。
赤紫蘇が無いとかびてしまうからだ。赤紫蘇の殺菌力が必要なのだ。
日光から那須辺りの梅になるかな。つまりそろそろ収穫時期になる頃だ。
②、サラリーマンには無理だ。梅をいつ収穫するかが肝心なのだ。
タイミングが非常にシビアで、「今度の土曜日」、なんていっている余裕は無い。
梅の実を見ながら、「あさってだな」と決断する眼力が必要だ。
と言うのは、完熟しているのだけれどカリカリに硬い状態が重要なのだ。
だから朝収穫して、夕方には漬け終わっていなければならない。
この梅は明日には柔らかくなってしまうのだ。
休憩、
めんどくせー、こんなことをしてどんだけ効果があるんだよ。と思うのは当然だ。
梅酢が、ドロドロとしているのだ。砂糖を一切使っていないのにネバネバしている
のだ。そして完熟した生梅の香りがする。
だからお楽しみに。
③、赤紫蘇の葉を大量に使用する。
紫蘇の葉は塩でもんでアクを絞る。これは同じだ。
異なるのは、これを10キロの梅に対して2キロ使用する。塩は1キロ。厳密には
8、33%だ。(1÷13だと7,69%)
と言うことは絞る前の紫蘇の葉の量は?。お願いだからあきらめないでください。
この分の「ゆかり」(商標らしい)が当然できるのだ。かなり高価な物なので元が
取れるから。
④、こんなことをしなくても、スーパーで減塩8%のを売っているぜ。と思ったでしょ。
あれは「梅干加工食品」なのです。
昔むかし鬼怒川温泉で流行った、煮梅のような物じゃないのかな。
私の推測学によれば、加熱してあるのではないだろうか。そして塩を抜いて、代
わりに旨みを染み込ませるのだ。
だから酸味も同時に抜けてしまうので、後からプラスするのだろう。
原材料の中に「酸味料」とあるから良く見てみよう。
では頑張ってください。しょっぱくない完熟梅の香りタップリの梅干。
これでスズキのあらいを食べてみたい。残念ながらこちらでは手に入らない。
やっぱり究極は東京湾のスズキでないと。トホホです。