きのうはおじいちゃんの定期検査のため、田辺の病院まで付き添った。二ヶ月ぶりか、
久々だ。CT検査があるので予約が10時、診察が11時になっている。CTのため朝食
抜きだ。準備していたら家の前に大型車が来たような音がした。あぁ、今日朝から浄化
槽の汲み取りが来ることになっていた。私の車の前に止めたので「車を出すので移動し
てください」とお願いし、愛車を空き地に移動させ、母屋へ「汲み取りの車
が来たから、車を移動させた」と言いに行くと「診察券がないんやと」とおばあちゃん
が言う。「またか」以前、失くしたから再発行してもらい、その後失くしたのが出てき
たと言っていた、その二枚とも失くしたそうだ。病院に行って再度発行してもらうこと
になる。なぜ失くすのか、おじいちゃんに言わすと健康保険証と一緒にしていても、
かかりつけ医やほかのお医者さんに通う時に、田辺の病院の診察券をよけておいて、
その後どこにいったか思い出せない・・・パターンね。出発前にこんなバタバタして
いたら、きっと病院でもまたなにやらやらかすのではないかと、行く前からイライラ
してくる。車内では最近、眠ってしまうことが多く、私はただ運転するだけであくびが
まだまだ続いている。この間の早朝の間違い電話以降、眠くて仕方ない。
連休明けで病院は込んでいた。受付で診察券の再度発行をお願いし、おじいちゃんに
も「検尿があるかもしれんからトイレはちょっと待ってね」と言っておかないと、
診察科で「検尿を」と言われて「さっき済ませてしまった」ということも何度あったこ
とか。珍しく、「トイレには行きたくない」というので診察券を貰って診察科にすすむ
幸い、今回は検尿がないというので、造影剤を点滴で入れるため順番待ちの間にトイレ
を済ましておく。点滴のための問診票も注意書きもおじいちゃんは読むけど、
きまって「なにを書いているのかわからん」と言うのだ。文字を目で追ってはいるけど
そこに書かれた文章の意味が 少し理解できなく(内容が意味不明なんだと思う)な
っているんだろう。横から説明はするけど、それもわかっているのかどうか。でも、
自分で書こうとするのだ。点滴を付け検査室まで行くと数人が待っていた。待っている
けどおじいちゃんは すぐにでも呼び入れてもらえるものだと思い込んでいる。次々と
腰掛けていた人が検査室に行くのにしびれをきらしはじめたおじいちゃんは「点滴が
終わりそうだ」見ればまだ半分あるやん。「遅い」とぼやき始めたので「先に待ってる
人がいるからしかたないやん」と言うと「もう点滴がなくなる」と怒るので、たしか
にさっきより減っている。「まだ大丈夫やん」「血管に空気が入ったらどうするんな」
そんなん、あたし看護師ちゃうし~、ここは病院、ひっくり返ったらそこらここらに
お医者さんがおるやんか! タイミング良く検査室のドアが開いたので「すみません
点滴終わっていきそうです」と言うと落ちるのを最大遅くしてくれて「次の次です」と
教えてくれた。待つことが大の苦手なくせに、やたらと大きな病院にかかりたがるのは
まだまだ生きようと思うのだろう。だけど、手術や痛い検査が続くと今度はお医者さん
をあーだこーだこなしはじめる。なら、来なきゃいいやん。ここに来る人たちはみんな
病気を治そうとして、普通に順番を待ち我慢してるんや。おじいちゃんの場合、どう
みても親に抱かれた2歳児のような診察室前で泣いたり愚図ったりしてるのと同じや。
いや、幼児ならアンパンマンの一つくらいでだませるんだが・・・80過ぎた老人は
もう、自分ばっかしの世界や!経過もよくて次回は来年1月になった。なんと、診察
代が1万円を超えた。負担が多くなったらしい。そのせいか帰宅後、おばあちゃんに
「変わりがないなら来年はもう行くのやめよか」と言ったそうな。まぁ、これから
体力的にも根性的にも病院で待つというのは、無理なんじゃない?と私は思う。
おじいちゃんという人は 田辺なんかへ乗せて行くと家に帰ってから必ず、なんかの
理由をつけては軽トラで出ていく。きのうも家に帰って遅い昼食のあと、もう軽トラが
消えていた。夕方のことだ、散歩も終わり夕飯の時間までひまなので壊れかけた簡易
温室の一つをバラそうと、手袋をはめていたら母屋で「パチンパチン」と音がする。
また何か始めたか・・・と覗いた途端私はヒステリックに「それを切ったらあかんって
前に言ったやん。台に使うから切ってしまったら(強度が)弱くなってしまう」と
叫んでいた。おじいちゃんは大きな剪定バサミでビール箱の中の仕切りを切っていた
のだ。
無残なビール箱
このビール箱はとても頑丈で、外での作業では大きく安定しているので裏返して踏み台
にしたり 二個ずつ重ねて板を乗せたら作業台、ちょっと座る椅子、お盆を置いてお茶
だって置ける・・・この仕切りは強度を強固にしているのに、わざわざ切ってしまうと
は。これが最初じゃなくてもう3箱くらい切ってしまってそのときだけのアイデアで
自分が小さく割った焚き木を放り込んでいる。あのね~、前日も朝から焚き木を割って
くれって誰も言ってないのに、夕方まで焚き木を山のように積んで・・うちには囲炉裏
も暖炉もないってのに。割った焚き木でゴミを焼く。なんせゴミを焼くのにボンボ
ンと炎をあげて焼きたい御仁なのだ。畑で引いた草もみんな近所の人は白い煙をたなび
かせて、ゆっくり焼いているのに。この人は一気に焚き木を混ぜて焼くからそのための
焚き木なのだろう。おまけに割った焚き木を家の前に積み、ガラクタも混ぜ込み何の
ためにそんなもん 残しておるん?と叫びたい。他人がみたら「みっともないよ」バー
ジョン。新型ゴミ屋敷みたいね。私からビール箱を取り上げられて、なにか怒っていた
ようだけど、そのあとまた車で出て行った。戻ってきたらブロックを幾つか買ってきて
いた。またなにか始めようとしてるらしい。台にするっていったから 台にするなら
ブロックでいいやろってことか?たぶん花の鉢を置いたりするくらいの発想だろうけど
そんな重いものおばあちゃんがまた 運んで腰を痛めるやろ。暗くなって玄関で大きな
音をさせて御仁がやって来た。見てすぐに「頭にきてるな」とわかった。「さっきの
箱、どこへやったんな」と怒るので「目の前にあるやろ」と正面を指さして教えたら
「そんな使い方するのに切ってしまってもええやないか」と言いだした。
サクラボンクラの苗木を乗せておいた
手にはまた別のビール箱を持っていた。それとさっきのと交換しようとしているのだな
どこから持ってきたのか、仕切りは残っている。明日はそれをどこかに隠さないと再び
仕切りを切ってしまう。前回自分がやったことなんぞ覚えていないのだ。このビール箱
だって、おばあちゃんが親しくしていた酒屋さんに分けてもらったものなんだと思う。
もう酒屋さんも少なくなって、手に入らないものやろ~。なんとか、このじいさんの
暴走を止めたいのだけど、穏やかな老人になってはくれないものか・・・そこまで自分
で仕切りたいなら、わざわざ跡を持たすようなことをせんでもいいのに・・・ブツブツ
たぶん、母屋でも仏頂面でおばあちゃんとも口をきかずに過ごしているのだろう。
なんともかんとも、実の娘でもいらつかせるんだからもれがもし、私が男でお嫁さんが
きてもきっととうの昔に破たんする、きっとこんな舅と暮らせんわ、と思う。
久々だ。CT検査があるので予約が10時、診察が11時になっている。CTのため朝食
抜きだ。準備していたら家の前に大型車が来たような音がした。あぁ、今日朝から浄化
槽の汲み取りが来ることになっていた。私の車の前に止めたので「車を出すので移動し
てください」とお願いし、愛車を空き地に移動させ、母屋へ「汲み取りの車
が来たから、車を移動させた」と言いに行くと「診察券がないんやと」とおばあちゃん
が言う。「またか」以前、失くしたから再発行してもらい、その後失くしたのが出てき
たと言っていた、その二枚とも失くしたそうだ。病院に行って再度発行してもらうこと
になる。なぜ失くすのか、おじいちゃんに言わすと健康保険証と一緒にしていても、
かかりつけ医やほかのお医者さんに通う時に、田辺の病院の診察券をよけておいて、
その後どこにいったか思い出せない・・・パターンね。出発前にこんなバタバタして
いたら、きっと病院でもまたなにやらやらかすのではないかと、行く前からイライラ
してくる。車内では最近、眠ってしまうことが多く、私はただ運転するだけであくびが
まだまだ続いている。この間の早朝の間違い電話以降、眠くて仕方ない。
連休明けで病院は込んでいた。受付で診察券の再度発行をお願いし、おじいちゃんに
も「検尿があるかもしれんからトイレはちょっと待ってね」と言っておかないと、
診察科で「検尿を」と言われて「さっき済ませてしまった」ということも何度あったこ
とか。珍しく、「トイレには行きたくない」というので診察券を貰って診察科にすすむ
幸い、今回は検尿がないというので、造影剤を点滴で入れるため順番待ちの間にトイレ
を済ましておく。点滴のための問診票も注意書きもおじいちゃんは読むけど、
きまって「なにを書いているのかわからん」と言うのだ。文字を目で追ってはいるけど
そこに書かれた文章の意味が 少し理解できなく(内容が意味不明なんだと思う)な
っているんだろう。横から説明はするけど、それもわかっているのかどうか。でも、
自分で書こうとするのだ。点滴を付け検査室まで行くと数人が待っていた。待っている
けどおじいちゃんは すぐにでも呼び入れてもらえるものだと思い込んでいる。次々と
腰掛けていた人が検査室に行くのにしびれをきらしはじめたおじいちゃんは「点滴が
終わりそうだ」見ればまだ半分あるやん。「遅い」とぼやき始めたので「先に待ってる
人がいるからしかたないやん」と言うと「もう点滴がなくなる」と怒るので、たしか
にさっきより減っている。「まだ大丈夫やん」「血管に空気が入ったらどうするんな」
そんなん、あたし看護師ちゃうし~、ここは病院、ひっくり返ったらそこらここらに
お医者さんがおるやんか! タイミング良く検査室のドアが開いたので「すみません
点滴終わっていきそうです」と言うと落ちるのを最大遅くしてくれて「次の次です」と
教えてくれた。待つことが大の苦手なくせに、やたらと大きな病院にかかりたがるのは
まだまだ生きようと思うのだろう。だけど、手術や痛い検査が続くと今度はお医者さん
をあーだこーだこなしはじめる。なら、来なきゃいいやん。ここに来る人たちはみんな
病気を治そうとして、普通に順番を待ち我慢してるんや。おじいちゃんの場合、どう
みても親に抱かれた2歳児のような診察室前で泣いたり愚図ったりしてるのと同じや。
いや、幼児ならアンパンマンの一つくらいでだませるんだが・・・80過ぎた老人は
もう、自分ばっかしの世界や!経過もよくて次回は来年1月になった。なんと、診察
代が1万円を超えた。負担が多くなったらしい。そのせいか帰宅後、おばあちゃんに
「変わりがないなら来年はもう行くのやめよか」と言ったそうな。まぁ、これから
体力的にも根性的にも病院で待つというのは、無理なんじゃない?と私は思う。
おじいちゃんという人は 田辺なんかへ乗せて行くと家に帰ってから必ず、なんかの
理由をつけては軽トラで出ていく。きのうも家に帰って遅い昼食のあと、もう軽トラが
消えていた。夕方のことだ、散歩も終わり夕飯の時間までひまなので壊れかけた簡易
温室の一つをバラそうと、手袋をはめていたら母屋で「パチンパチン」と音がする。
また何か始めたか・・・と覗いた途端私はヒステリックに「それを切ったらあかんって
前に言ったやん。台に使うから切ってしまったら(強度が)弱くなってしまう」と
叫んでいた。おじいちゃんは大きな剪定バサミでビール箱の中の仕切りを切っていた
のだ。
無残なビール箱
このビール箱はとても頑丈で、外での作業では大きく安定しているので裏返して踏み台
にしたり 二個ずつ重ねて板を乗せたら作業台、ちょっと座る椅子、お盆を置いてお茶
だって置ける・・・この仕切りは強度を強固にしているのに、わざわざ切ってしまうと
は。これが最初じゃなくてもう3箱くらい切ってしまってそのときだけのアイデアで
自分が小さく割った焚き木を放り込んでいる。あのね~、前日も朝から焚き木を割って
くれって誰も言ってないのに、夕方まで焚き木を山のように積んで・・うちには囲炉裏
も暖炉もないってのに。割った焚き木でゴミを焼く。なんせゴミを焼くのにボンボ
ンと炎をあげて焼きたい御仁なのだ。畑で引いた草もみんな近所の人は白い煙をたなび
かせて、ゆっくり焼いているのに。この人は一気に焚き木を混ぜて焼くからそのための
焚き木なのだろう。おまけに割った焚き木を家の前に積み、ガラクタも混ぜ込み何の
ためにそんなもん 残しておるん?と叫びたい。他人がみたら「みっともないよ」バー
ジョン。新型ゴミ屋敷みたいね。私からビール箱を取り上げられて、なにか怒っていた
ようだけど、そのあとまた車で出て行った。戻ってきたらブロックを幾つか買ってきて
いた。またなにか始めようとしてるらしい。台にするっていったから 台にするなら
ブロックでいいやろってことか?たぶん花の鉢を置いたりするくらいの発想だろうけど
そんな重いものおばあちゃんがまた 運んで腰を痛めるやろ。暗くなって玄関で大きな
音をさせて御仁がやって来た。見てすぐに「頭にきてるな」とわかった。「さっきの
箱、どこへやったんな」と怒るので「目の前にあるやろ」と正面を指さして教えたら
「そんな使い方するのに切ってしまってもええやないか」と言いだした。
サクラボンクラの苗木を乗せておいた
手にはまた別のビール箱を持っていた。それとさっきのと交換しようとしているのだな
どこから持ってきたのか、仕切りは残っている。明日はそれをどこかに隠さないと再び
仕切りを切ってしまう。前回自分がやったことなんぞ覚えていないのだ。このビール箱
だって、おばあちゃんが親しくしていた酒屋さんに分けてもらったものなんだと思う。
もう酒屋さんも少なくなって、手に入らないものやろ~。なんとか、このじいさんの
暴走を止めたいのだけど、穏やかな老人になってはくれないものか・・・そこまで自分
で仕切りたいなら、わざわざ跡を持たすようなことをせんでもいいのに・・・ブツブツ
たぶん、母屋でも仏頂面でおばあちゃんとも口をきかずに過ごしているのだろう。
なんともかんとも、実の娘でもいらつかせるんだからもれがもし、私が男でお嫁さんが
きてもきっととうの昔に破たんする、きっとこんな舅と暮らせんわ、と思う。