義肢装具

義肢装具
娘がこれから一生お世話になる義足のお話

うちの住んでいる自治体は市長はかっこいいことを言っているがまだまだ保守的で、義肢装具はひとりひとつ、一年に一つのみという考え方らしい
この間東京に行ったときに聞いた話だと、かなり全国で差があるとのことだ

あるところでは年に四回の作り直しや同時に二足の義足の作成も認められているらしい

たしかに自分の靴でもこどものころ、上履きも下履きも一年保たなかった
それなのに、二十四時間履きっぱなしの義足を一年間修理しかしてはいけないというのは、おかしな話だ

小児義足を年間五十人に対して作成している義肢装具士さんが言っていた
「是非、役所にいって担当の人に言ってみてください。「あなたのこどもは一年に一足の靴下を毎日履き続けられますか？子供に一年中同じ靴を履かせてみたことがありますか？」と」
そうして事実を伝えていかない限り制度は変わっていかないし、娘を取り巻く環境も良くならないんだなぁと考えさせられた

その人に将来にわたってたまにでもよいから娘の義足を作成してもらいたくなった

しかし、小児の両足義足を作成、調整した経験のある義肢装具士がこんなに少ないとは思わなかった
全国でも両手もいないんじゃないだろうか？
そして、年間五件以上コンスタントに作成している人は、もしかしたらその人一人かもしれないらしい
うーむ
怖い世界だなぁ
知らなかったらと思うとぞっとする