Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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懐かしい人形

2024-11-08 23:52:00 | 産まれてから受容まで
整理をしていたら出てきた赤ちゃん人形
懐かしい。





手のひらサイズの起き上がりこぼし
ビー玉二つ分くらいのサイズ

この人形
私の、私たち家族の恩人である。
少しだけ、昔話を聞いてほしい。

上の娘が産まれた時、体重が少なくて
新生児集中治療室(NICU)にはいることになった。
極小未熟児と呼ばれる状態で、10を超える合併症を伝えられ、いつ命の危険を迎えてもおかしくないと、手術や輸血の同意を3枚くらい書いたのを覚えている。

その後、7週間半、周産期集中治療室にて羊水環流で寝たきりだった、衰弱して座ることもできない妻に変わり、娘の両脚脛骨欠損などを伝えられ。
いまだ不安定な状態の妻に、準備不足のままで、それが伝わり。
妻や妻の両親がパニックに陥って。

私一人で流れに逆らうと、妻との関係が絶望的になりそうな空気で、娘に会いに行けなくなり。
NICUの看護師さんに、こっそり「写るんです」を預けて、写真をたくさん撮ってもらいたい旨を伝えた。

その時
ある看護師さんがくれたのが、この人形である。
渡された時、なんと言われたかは忘れてしまったけれど。小さな命が生きようとしていると言うことを、私に絶えず教えてくれた。

その後に、様々な苦難に陥るたびに、この人形には救われた。
でも、なんだか恥ずかしくて、誰にも言えなかった。
この人形をそっとしまい込んだのは、いつだったか。下の娘が産まれた時だったような覚えがある。

長い間私を支えてくれた、小さな小さな英雄。それが、この赤ちゃん人形なのである。


コメント
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