遅かりし

2012年04月24日 | Weblog


 今年の春は季節を読みにくいところがあります。気温が低く、風も冷たい日がいつまでも続いたかと思うと、今日のように急に暖かすぎる日があったりするからです。

  

 確かに花はどんどん咲いているし、フキノトウはとっくに終わっているし、タラの芽も芽から葉になっているものがあると思えば、場所によっては、やっと芽らしいものが出てきたというものもあるし。 植物も、戸惑っているのかなと思うくらいです。

  

 比較的近い町、桜川市の岩瀬という地区にある桜を見に行きました。ここは山桜のはずなので、まだ大丈夫かなと思って行ってみたら、かなり散ってしまっていました。今年は桜と山桜がほとんど同時に咲いてしまいましたから、やはりこちらももう盛りを過ぎてしまっていたんですね。

  

 紀貫之の歌の碑が境内にありました。

          い津よりも春へ尓那連ハ
          佐久ら河波の花こそ所
          満なくよ須らめ

 後撰和歌集では
       つねよりも春べになればさくら川なみの花こそまなくよすらめ
となっています。

  

 神社に続く公園では、このように桜はほとんど散ってしまって山桜ではない品種の桜が残っていました。
 
 ここは何度か訪れたことがあり、その度に書いていますが、その昔は、西の吉野、東の桜川(磯部)と言われたほど有名であったそうです。
 私のブログでは
    http://blog.goo.ne.jp/classic555/e/5dc80f9c10c757d4009fae8abfdbea9b
    http://blog.goo.ne.jp/classic555/e/aee4c6ab4e51086ebd96d8805bba1b77

上の記事で出てきた「昨日」の文です
    http://blog.goo.ne.jp/classic555/e/c981427bb58600e9a5b65b982bc3a8e2 


で紹介しています。

  



        山の端の霞むけしきにしるきかな今朝よりやさは春のあけぼの    西行