若い頃は、時間は無限とまでは行かないまでも、かなりあるものと思っていました。光陰矢の如しというような言葉は知っていたし、そうだろうなとは思っていましたが、芯からそうは思っていませんでした。
頭の中では分かっていたようでも、どこか疑っていたのでしょう。あるいは、まだまだ大丈夫と思っていたわけです。ですので、一見つまらなさそうな所に座り込んで長々と雑談などをしていたりしたものでした。
しだいに雨になってきました
坐禅などをしていると、退屈もするのですが、時間があるものですから、またやろうと思って何度もチャレンジしたものでした。
大學からの帰り道に寺に寄って坐禅を二時間もすると、バスの中ではまるで風呂から上がったばかりのような気持ちになったのを覚えていました。若い頃はゆとりがありました。
つがの里
しかし、だんだん年を取ってくるにつれて時の経つのが早くなり、落ち着かなくなります。昔の人と逆です。昔の人は若い頃より年寄りの方が時間がたっぷりとあったと言います。
でもまあ、焦ってもしかたないですね。焦っているわけではありませんが、時の経つのは早いものと納得する年ごろになったと言うのが正確かも知れません。
盗 撮
廃 句
しとしとしと ああこれが梅雨なんだ
紫陽花も喜んでいそうな表情に
雑草がしめしめと言ってるぜ
いつまでも春の声出すな野良猫め
ズッキーニ育つのちょいと待ってくれ