かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

数年のうちにカエルがいなくなるかもしれない?

2007-01-15 21:53:19 | Weblog
 一昨日から昨日にかけての頭痛は、昨日の晩にはほぼ治まっていたのですが、今朝にはすっかり消えてなくなっておりました。なんだか今日は久々に気分よく一日過ごせたような気がいたします。一つには、1月中旬とは想像もつかない暖かな日だったこともあるのでしょう。また、今年から一年間がんばれる身体を作るために始めた日課も、多少は功を奏してきているのかもしれません。といってもまだ1週間足らずなのでそんなに急に何かあるとも思えないのですが。ともかく明日もまたこんな具合よくいられたらいいなと思います。そしていずれそれが当たり前になってくれたら、昨年のように具合の悪さが時候の挨拶のごとく並ぶ日記ではなくなってくれることでしょう。

 さて、突然ですが日本の「カエル」が絶滅の危機に瀕しているらしいです。
 購読しているとあるメールニュースに書いてあったのですが、その原因がツボカビ病というカビによる病気だというのです。そのリンク先にWWFジャパンのホームページがあるのですが、なるほど、確かに由々しき問題です。事はカエルだけでなく、オオサンショウウオなど要するに両生類全般に関係することで、かつまた、カエルに捕食されたり、カエルををえさにしている数多くの動物達へ影響が広がるという、大変に裾野の広いお話です。
 この病気、致死率90%以上。伝播力が強く、どんどん広がっていく恐ろしい病で、しかも治療法とか予防法はなし。パナマでは2ヶ月で地域のカエルが全滅した、なんていう話を読むと、日本でも条件さえ整えばあっという間に全国の田んぼや川や池からカエルの姿が無くなるかもしれません。
 この病原菌であるツボカビはアフリカに生息するのだそうですが、それがアフリカツメガエルというカエルと共に世界中に輸出され、拡散していったと考えられています。なぜアフリカツメガエルかというと、これが生物実験では重要な実験動物だからで、世界中で飼育されたり売買されたりしているからです。日本でもこの正月明けに感染が確認されたカエルが出たそうで、今のところ飼育されたものだそうですが、これが自然界に出るともうとめる方法が無いため、緊急事態宣言を出して何とか食い止めようと努力が続けられているのだとか。
 これについてマスコミでは朝日が12日に記事を書いたらしいですが、なんでもっと多くのメディアが取り上げないのでしょうか。確かに鳥インフルエンザみたいに人への感染が疑われたりするような危険な病気ではありませんが、カエルという身近な生き物が、恐竜などと同様図鑑の中でしかお目にかかれなくなるような時代が、ほんのすぐそこにきているかもしれない非常事態だというのに。数年後の子供達が芭蕉の俳句の意味がまったく判らなくなったり、ケロロ軍曹について理解できなくなったりするような時代にならないよう、もっと世間の注目を集め、研究者や研究資金がこの問題に集中されるように世論を動かしていくことこそ、マスコミの使命ではないかと思うのですが。

コメント
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