かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

殺人事件の公判記事を見て、裁判員になることに改めて恐怖を覚えました。

2009-01-13 21:53:16 | Weblog
 今日は相変わらず寒い一日でいい加減飽きてきた感もいたしますが、今日はちと変わったことに、朝未明に降った雪がアスファルトをのぞいてびっしりと辺りを覆いつくし、橋の上などではアスファルトすら白色に輝いてきたことでした。深雪なら見た目ほど怖くは無い、と這い出すように出発しましたが、幸いなことに、予想通り凍結はなく、途中、山に入ってから一箇所だけ軽くハンドルを取られましたが、雪の深めなところはわだちを意識して徐行する程度で無事職場にたどり着きました。ただ、明日はもっと冷え込む予報なので、道が凍りはしないか、と今から心配です。

 さて、明日の心配は明日改めてやるとして、今日は同人的に非常に厄介になりそうな事件の初公判がありました。江東マンション神隠し殺人事件、と通称されているそうですが、昨年4月に東京のマンションであった、当時23歳の女性を拉致監禁の上、乱暴して殺害し、その死体をバラバラに解体して下水に流すなどして隠そうとした事件のことです。新聞には公判の内容がダイジェストに書かれているようですが、時折見に行く産経新聞のweb版には、大変なページ数で公判の模様が記載されておりました。いつまで掲載されているのかわかりませんが、念のため第1ページだけリンクしてみました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090113/trl0901131112003-n1.htm
少し時間をかけて全文流し読みしましたが、被告が女性を陵辱する漫画の同人誌を製作していたことや、自室にアニメのポスターを大きく張っていたことや、アニメなどを素材に自慰にふけっていたことなどが執拗に取り上げられています。しかも、ところどころに記者による背景描写や感じたことが挿入されているのですが、例えば次のような文、
《女性との交際経験のない星島被告は、アダルトビデオや成人漫画などから女性を本当に調教できると信じていたという》
なんていう、どこから持ち出してきたのか出所不明のものや、記者が感じただけのことをさも客観的な観察であるかのごとく記載してあったりと、かなり内容が恣意的に操作されている印象がもたれます。これから更に判決までには時間もかかるでしょうが、こんな大馬鹿野郎の稚拙な行動によって、大勢の人畜無害な愛好家がゆえなく蔑まれ、その活動に無粋な枷がはめられることになったりしたら、と思うと、あまりに情けない話です。

 その一方で、この一連の記事を読んで、裁判員制度が本格スタートし、その時このような事件の公判に選ばれたとしたら、この文に相当するだけの話や写真などを逐一法廷で見聞きすることになるだろう、ということに戦慄いたしました。記事には写真などはほとんど出ていませんが、被告が被害者を解体したくだりや、捜査員が下水を丹念に調べ、被害者の身体の一部を拾い上げていった過程などを読んで、正直、胸が悪くなりました。こんな大馬鹿野郎は即刻死刑! でけりをつけたいところですが、それに至るまでに、長々とこんな残酷描写を見せつけられ、弁護人のくだらない話を聞かされするなんて、想像しただけでげんなりします。裁判員に不幸にして選ばれたヒトは、この記事でも読んで、自分がいかに残酷な拷問を強制されるか、知っておいた方が良いのではないでしょうか。それに、アニメや漫画などの仮想現実で異常犯罪が起きるというのなら、この間違いない現実の犯罪を追体験させられることでどれだけ人々に異常な影響を与えうるか、法曹界の愚か者どもは少しは想像力を働かせてみるべきでしょう。

コメント
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