かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

公務員の兼業禁止とは言うけれど、趣味が嵩じたものは本務に影響しない限り認めてやればいいのでは?

2012-08-25 22:35:58 | Weblog
 沖縄本島に接近しつつある台風15号、「過去最強クラス」という称号がつけられるほど、巨大で強烈な台風に成長しているそうです。中心気圧920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50m、瞬間最大風速は70mに達し、雨は千ミリを超えるというのは、確かに想像を絶する猛烈さです。70mも吹くと、車はひっくり返る、安普請の家は吹き飛ばされる、木は根こそぎいかれるか幹の途中からねじ切られる、等々、というのだそうで、さすがにそんなものはアメリカの竜巻の映像くらいでしか見たことがありませんから、あんなのが数時間に渡って延々続くのかと思うと恐ろしいばかりです。台風は沖縄通過後、進路を北から北東に転じて朝鮮半島に向かう公算が強いそうですが、沖縄や彼の国の人々には気の毒ながら、私としては関西に来なくて良かった、毎日残暑で大変だけれど、今回ばかりは強すぎる太平洋高気圧に感謝、というのが正直なところです。

 さて、京都府警で高速道路交通警察隊の巡査部長40歳が、6年前から釣りの専門雑誌に原稿を書いて、30万円の執筆料や、釣り道具会社から竿などの道具を無償提供されていたことが発覚、処分を受けたのだそうです。なんでも、テレビの釣り番組で同氏が実名で出演しているのを上司が見つけ発覚したとのことで、府警は先々週の9日に本部長訓戒、同氏は同日依願退職したとのことです。
 公務員は無届で兼業してはならないと法律で決まっており、巡査部長殿の行為は、趣味の枠を超えた兼業と認められたとのことでした。
 まあ法律によれば確かに兼業禁止はその通りで、別に公務員にかぎらず民間企業でもそういうところは多かろうと思うのですが、趣味が嵩じてそんな仲間が集う雑誌に投稿してそれが採用されて原稿料を貰った、というのは、果たして兼業でいうところの「業」に相当するんでしょうか? しかもその報酬は年5万円足らずというお小遣い程度のもの。まあ釣り道具の方は判りませんが、それでも何百万円もするようなものとも思えません。そんな程度でも無届故にアウト、というのなら、では届出をしたらそれを認めたのか? という点については何ら見解が述べられていないので不明です。
 一方で、例えば大学の先生が本を書いて原稿料や印税を稼ぐのは認められているみたいですし、一般の公務員でも、なぜか農業については兼業していても問題ないようです。それぞれひょっとしたら兼業の届出をしているのかもしれませんが、何か釈然としないものを感じます。
 第一、セカンドライフとか余暇の充実とかメンタルヘルスに絡めて色々取り沙汰されている今日において、趣味でもお金を稼ぎうるほどの充実を示したこの巡査部長どのなんて、処分ではなくて理想的社会人として表彰してもよい対象ではないのでしょうか? まあ趣味ばかり熱心で仕事はサボっていた、とか言うのなら弁護の余地はありませんが、仕事はしっかりやっていたのなら、処分は処分としてちゃんとその事は認めてあげればよかったんじゃないかと私は思います。
 まあ依願退職ですから、多分再就職は警察がお世話をして交通安全協会とか最寄りの機関に移るのでしょうしそこなら仕事と趣味の二足のわらじも公務員でいるよりは緩くやっていける、というような事情があったのかもしれませんね。

コメント
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