今日は日のあるうちはそれほどでもありませんでしたが、日が落ちてからの気温の急落は実に鋭いものがありました。明日朝の冷え込みが思いやられますが、道路が凍結しないようにだけ祈っております。
さて、ヒトが恋に落ちる時、脳内ではどのような状況になっているのかを推測する面白い話が、メダカを用いた実験で明らかになりました。水槽に配偶行動前に出会ったことのあるオスメスと、初見のオスメスとを入れて、それぞれ最初の求愛行動と交尾行動の間の時間を測定して比較し、視覚的に観た覚えの有るオスとそうでないオスとで、メスが配偶者を選択する際にどう影響するか、を実験したものです。この実験では、見覚えのあるオスの方が、全く初見のオスより交尾までに至る時間が明らかに短くなった事が判明し、更にその時のメダカの脳のニューロンについて探求を重ね、その配偶者選択がTN-GnRH3ニューロンというもので調節されていることを明らかにしました。
TN-GnRH3ニューロンは大半の時間は最小限の活動しかせず、メスの、目の前を通過するオスへの関心は弱くなっていますが、知っているオスに出会うと急に活性化します。これらのニューロンは視覚系に投射するため、視覚的な親密性がニューロンの活性化を促すというのは理にかなっているそうです。TN-GnRH3ニューロンの活性化は、脳内に大量のペプチド分泌を促進し、結果として、メスは交尾を受け入れやすくなります。このことから、TN-GnRH3ニューロンが、配偶者選択の意思決定に作用していると言えるそうです。
この実験はメダカでの話ですが、メダカのような小さな魚でも視覚と記憶に基づいて配偶者を選んでいるというのがまずもって驚きですし、脳のニューロンでそのことが説明できるということから、ヒトでもそのような仕組みである可能性が有ることが分かったという、心の働きが脳の神経的なシステムで説明できる事を示唆した、画期的なものではないか、と思います。そのうち、夢なども、脳のシステムの中で合理的に説明できるようになれば、更にそれをコントロールする方法とか記録する方法などにいずれは結びついてくれるかもしれません。まだまだそこまでたどり着くには程遠く、全くの夢物語でしょうけれど、謎めいた心の問題が生物の仕組みとして理解できるようになる、というのは実にワクワクさせられますね。
さて、ヒトが恋に落ちる時、脳内ではどのような状況になっているのかを推測する面白い話が、メダカを用いた実験で明らかになりました。水槽に配偶行動前に出会ったことのあるオスメスと、初見のオスメスとを入れて、それぞれ最初の求愛行動と交尾行動の間の時間を測定して比較し、視覚的に観た覚えの有るオスとそうでないオスとで、メスが配偶者を選択する際にどう影響するか、を実験したものです。この実験では、見覚えのあるオスの方が、全く初見のオスより交尾までに至る時間が明らかに短くなった事が判明し、更にその時のメダカの脳のニューロンについて探求を重ね、その配偶者選択がTN-GnRH3ニューロンというもので調節されていることを明らかにしました。
TN-GnRH3ニューロンは大半の時間は最小限の活動しかせず、メスの、目の前を通過するオスへの関心は弱くなっていますが、知っているオスに出会うと急に活性化します。これらのニューロンは視覚系に投射するため、視覚的な親密性がニューロンの活性化を促すというのは理にかなっているそうです。TN-GnRH3ニューロンの活性化は、脳内に大量のペプチド分泌を促進し、結果として、メスは交尾を受け入れやすくなります。このことから、TN-GnRH3ニューロンが、配偶者選択の意思決定に作用していると言えるそうです。
この実験はメダカでの話ですが、メダカのような小さな魚でも視覚と記憶に基づいて配偶者を選んでいるというのがまずもって驚きですし、脳のニューロンでそのことが説明できるということから、ヒトでもそのような仕組みである可能性が有ることが分かったという、心の働きが脳の神経的なシステムで説明できる事を示唆した、画期的なものではないか、と思います。そのうち、夢なども、脳のシステムの中で合理的に説明できるようになれば、更にそれをコントロールする方法とか記録する方法などにいずれは結びついてくれるかもしれません。まだまだそこまでたどり着くには程遠く、全くの夢物語でしょうけれど、謎めいた心の問題が生物の仕組みとして理解できるようになる、というのは実にワクワクさせられますね。