かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「核種変換」って夢物語かと思っていましたが、本気で取り組むことになるようですね。

2014-01-21 21:58:52 | Weblog
 今朝は明らかに寒さが一段落したような様子で、濡れている路面でもほぼ安心して走ることができました。それで調子に乗って飛ばしていましたら、いつも雪が降ると中々消えない所で、軽くスリップしかけました。パッと見凍っているようにも見えたのですが、いくら雪の時の要注意箇所とは言え、今朝の気温で凍結しているとは考えにくいものがあります。その場所よりももっと危なっかしいところでさえ今朝は全く雪の一欠片すら観ることが出来なかったことからしても、やはり凍結はありえないとしか思えません。でも現にその場所でズリッと一瞬だけ前輪が不安定になりましたし、ひょっとしたら水たまりでもあったのかもしれません。いずれにせよ、明日朝はまた厳寒ぶり返しだそうなので、いつもより更に注意をして、その場所を通ろうと思います。

 さて、将来期待される高レベル放射性廃棄物の処理技術に、中性子を当てて核分裂を促し、半減期の短い、あるいは放射性を持たない物質に変えてしまおうという「核種変換」がありますが、その本格的な研究に着手するこように求める報告書が、文部科学省の作業部会でまとめられたそうです。今後、その報告書を元に研究開発費の予算化や研究の推進が図られるようで、まずは祝着と言うべきでしょう。かつて、必要な中性子は高速増殖炉もんじゅで発生する分を応用する見込みだったそうですが、もんじゅは残念ながら頓挫して久しく、一向に動き出す気配がありません。そこで、加速器を用いて中性子を大量に発生させる方法でトライすることになるのだそうです。夢の核融合炉でも中性子の処理が課題になっていますが、こちらはまだまだ夢の段階から足を踏み出せていません。一方加速器は長年の研究実績がありますし、日本の得意分野でもあるとのことなので、拉致の開かないもんじゅや遠い未来の話に思える核融合炉よりも余程現実味の有る技術になりそうな気がします。もっともこちらも周辺の様々な基礎研究の積み重ねがまだ必要で、実用化には数十年単位の時間が必要なのだそうですが、数万年の半減期を持つ危険な放射性物質が相手なのですから、数十年で核種変換技術が実用レベルに達するのなら十分お釣りがきそうです。その間に高速増殖炉なり核融合炉なりの開発が進んだり、全く新しいブレイクスルーによってより簡便確実に中性子を発生させる方法が生まれたりするかもしれませんから、その時にそれが十分利用可能になるように、今から研究を積み重ねていくことは重要なことだと思います。
 安定した地盤など多分皆無なんじゃないか、と思える地震大国を思えば数万年単位の放射性廃棄物保管は夢物語としか受け取れませんし、このような画期的な技術で安全を確保してこそ我が国らしいと言えるのではないでしょうか?

コメント
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