今日から9月に突入ですが、今日は、今降るか、もう降るか、と思いながら一日過ごしていましたら、ざざざあぁっ!と夕方5時前に10分ばかり水しぶきを上げて横殴りに降ってきただけでした。あの短さでは雨量も大したことないでしょうが、蒸し蒸しした天気だっただけに、少しだけ涼しさが勝って気持ち良い夕刻となりました。
さて、東京オリンピックエンブレムの問題、まだまだごねて、少なくともベルギーの裁判の結果が出るまでは引っ張るのかな? と思っていたのですが、今日、取り下げを決定した、と、東京五輪組織委員会の武藤事務総長が18時からの記者会見で発表されました。急転直下の幕切れでしたが、ならばどうしてもっと早くに決断できなかったのか、と今更ながら思う話ではあります。それはともかく、ネットで記者会見の様子がアップされていましたので見てみたのですが、どうも矛盾というか言葉足らずなところがあったのが少し気になりました。
冒頭、「調べた結果当初の選考案には似た物があり、修正をして現案になった」、それで問題無いという認識だったことを述べられた後、この土曜日に例の羽田空港の元画像無断流用問題が発覚、更に翌日曜日、最初の選考案がドイツのタイポグラファーの作品によく似ているという指摘があって、委員会としても全く違った新たな事態が起こったと事態の深刻さをようやく認識、佐野氏や選考委員会に意見聴取した、という話でしたが、選考時に「似ているものがあった」のに修正して採用したのに、後から別の? 当初案が似ている、という話が出て、取り下げが決められたというのは、どうも理解し難いです。オリンピックで採用されたのは修正案なのですから、選考当初に似ているのがあったのを修正で対応したのなら、ドイツの方の似ているという話も、同じくスルーすれば良いではないですか。
また、羽田空港の写真の方は、公開されないクローズドなプレゼンなどではよくやる常套手段だったが、それが誤って公開されてしまった、という不注意だった、という説明がなされましたが、それを心から信じるなら、佐野氏がごめんなさいと頭を下げれば済んだ話ではないかと思います。どちらにしても、まだまだ諦めるには早い話にしか聞こえなかったのですが、それで収拾を図ったということは、これ以上追求されると、組織委や選考委員会と佐野氏との癒着といったようなことが表沙汰になりかねない、というような危機感が刺激されたりしたのだろうか? との疑念がわいてきます。
いずれにしても、象徴たるエンブレムが白紙となってしまいました。これまでに、選考やらCMやらで費やした費用が全て無駄になるとともに、新たなエンブレムの選考にまた余分なお金がかかることになるわけです。最初に似たものがあるのに採用を決めた選考委員会の責任は重大ですし、重要な場面で剽窃をして信用を失墜させた佐野氏の責任もまた大きく、それぞれには当然ながら一定のペナルティがあってしかるべきでしょう。その上で、今度こそ後ろ指さされる心配のないエンブレムを決めて欲しいと切に願います。

佐野氏側から取り下げると
さて、東京オリンピックエンブレムの問題、まだまだごねて、少なくともベルギーの裁判の結果が出るまでは引っ張るのかな? と思っていたのですが、今日、取り下げを決定した、と、東京五輪組織委員会の武藤事務総長が18時からの記者会見で発表されました。急転直下の幕切れでしたが、ならばどうしてもっと早くに決断できなかったのか、と今更ながら思う話ではあります。それはともかく、ネットで記者会見の様子がアップされていましたので見てみたのですが、どうも矛盾というか言葉足らずなところがあったのが少し気になりました。
冒頭、「調べた結果当初の選考案には似た物があり、修正をして現案になった」、それで問題無いという認識だったことを述べられた後、この土曜日に例の羽田空港の元画像無断流用問題が発覚、更に翌日曜日、最初の選考案がドイツのタイポグラファーの作品によく似ているという指摘があって、委員会としても全く違った新たな事態が起こったと事態の深刻さをようやく認識、佐野氏や選考委員会に意見聴取した、という話でしたが、選考時に「似ているものがあった」のに修正して採用したのに、後から別の? 当初案が似ている、という話が出て、取り下げが決められたというのは、どうも理解し難いです。オリンピックで採用されたのは修正案なのですから、選考当初に似ているのがあったのを修正で対応したのなら、ドイツの方の似ているという話も、同じくスルーすれば良いではないですか。
また、羽田空港の写真の方は、公開されないクローズドなプレゼンなどではよくやる常套手段だったが、それが誤って公開されてしまった、という不注意だった、という説明がなされましたが、それを心から信じるなら、佐野氏がごめんなさいと頭を下げれば済んだ話ではないかと思います。どちらにしても、まだまだ諦めるには早い話にしか聞こえなかったのですが、それで収拾を図ったということは、これ以上追求されると、組織委や選考委員会と佐野氏との癒着といったようなことが表沙汰になりかねない、というような危機感が刺激されたりしたのだろうか? との疑念がわいてきます。
いずれにしても、象徴たるエンブレムが白紙となってしまいました。これまでに、選考やらCMやらで費やした費用が全て無駄になるとともに、新たなエンブレムの選考にまた余分なお金がかかることになるわけです。最初に似たものがあるのに採用を決めた選考委員会の責任は重大ですし、重要な場面で剽窃をして信用を失墜させた佐野氏の責任もまた大きく、それぞれには当然ながら一定のペナルティがあってしかるべきでしょう。その上で、今度こそ後ろ指さされる心配のないエンブレムを決めて欲しいと切に願います。

佐野氏側から取り下げると