かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

フォルクスワーゲンのような大会社でも無理を通そうとして不正行為に手を付けてしまうんですね。

2015-09-23 21:24:06 | Weblog
 連休最終日の今日は、朝から布団を干しました。明日からは雨、という予報ですから、タイミングはぴったりだったと思います。今はもう、真夏のように布団が熱を持って夜寝苦しくてたまらない、というような事にもなりませんし、春のように花粉に気を使う事もあまりありません。げにも良き季節となりましたものです。
 さて、かの世界的企業フォルクスワーゲンが、当局が性能をテストするときだけ実際に走行するときよりも排ガスが大幅に抑えられるようにエンジン管理ソフトウェアをプログラムし、ディーゼルエンジンの排ガス規制をごまかしていた問題がアメリカで発覚、
問題の車は全世界で1100万台にものぼるかもしれないのだそうです。既にアメリカでは対象の48万台についてリコールを命令、制裁金は最大で180億ドル、2兆一千億円にもなる可能性があり、フォルクスワーゲンでは、2014年の年間の純利益の6割に相当する65億ユーロ(8700億円)の引当金を計上し、技術的な措置で問題を解決するとして、世界規模のリコールを行う事を示唆しているとのことでした。我が国ではディーゼル車が少ないためあまり大きな問題にはなりそうにないですが、訴訟大国アメリカや環境にうるさいEUでの問題発覚は、ついこの間、僅差でトヨタをおさえ、2015年度上半期世界一の自動車何倍台数を記録した天下のフォルクスワーゲンが、下手をすると倒産するかもしれない一大事になりそうです。色々と消費者も厳しくうるさくなってきている今日において、フォルクスワーゲンのような一流企業がこのような不正行為をやらかすとはちょっと信じがたいですが、この間世界一になった、という話と合わせて考えてみますと、トヨタを追い越せ! とばかりに経営陣が無理難題を開発や生産・販売部門といった現場に押し付けでもしたのではないか、という感じがしてきます。もしそれが事実なら、自動車メーカーの経営陣として、現場を判らないなど恥としか言いようが無いと思いますが、会長さんは組織ぐるみの不正ではなく、一部のほんの数人の不心得者のしわざだ、というような声明を出しているみたいです。うーん、このトカゲの尻尾感は、やっぱり現場に責任を押し付けようという感じでしょうか? まあ他国の企業のことなどどうでもよいといえばその通りなのですが、翻って我が国の諸産業はいかがなものか、他山の石にでもして、この際改めて襟を正してみてはどうかと思います。

コメント
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