かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

敵失に付けこまないトヨタ社長は日本の経営者の鑑か「宋襄の仁」か。

2015-09-26 22:03:52 | Weblog
 今日は毎月恒例のカラオケ例会の日、いつもは比較的近所のカラオケ店を会場にするのですが、少し新規開拓しようということで、離れた北の方の町で初めて入るチェーン店に行きました。会場までの交通費や移動時間など多少出費はありましたが、店の施設や利用料金は満足できるもので、これからはいつものお店とこちらの北部会場と、適宜使い分けてやっていけそうです。

 さて、全米全欧でのディーゼルエンジン排ガス不正問題で大ピンチなフォルクスワーゲンに対し、トヨタの社長が、「苦境につけ込む火事場泥棒のようなことは断じてやってはならぬ」と役員会で部下達に厳命したのだそうです。日産の社長が、「うちは不正していない」と即座に表明したのとは大分違いますが、これが吉と出るか凶と出るか。もちろんヒトとしては素晴らしい発言だと思いますし、自分達だけでなく、顧客も周りも幸せにする近江商人的な商売のあり方は、日本式経営として一見の価値が有るようにも感じます。なにより、カッコ良いですしね。まあ利益を追求するのが目的の法人としては、あまりかっこ良すぎるのも考えもので、せっかくの敵失に、更にたたみ込んで差を広げ利益を拡大していくというのは、ビジネスとしては間違っていないと思いますし、投資家に対する責任としては、この発言はいただけない、と感じるヒトも居るかもしれません。
 まあその判断が今後どのような波紋を広げ、トヨタの行く末に影響するのか判りませんが、このあともしトヨタの業績が悪化したり日産が伸びてきたりしたら、トヨタ社長は甘い、と避難される日が来るかもしれません。せっかく凛とした姿を披露されたのですから、それを裏切らないよう、「苦境につけ込む火事場泥棒」ではない王道のトヨタ商法というものを見せて欲しいと期待し、またそうあるように切に願います。

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