かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

現世代の精鋭スパコンでも解析不能な最近の異常気象が恐ろしいです。

2017-08-14 21:09:47 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの朝の最低気温は22.2℃、最高気温は31℃、五條市アメダスの最低気温は20.1℃、最高気温は30.8℃でした。朝は昨日よりは若干気温高めになりましたが、昼間は大分低めになりました。既に西の方では雨にあっていますが、明日にかけて全国的に雨模様の天気になるそうです。明日はまだ終戦記念日の8月中日。それなのに気温は下がる雨は降る、と今年の夏は異例続きです。気象庁の長期予報では、9月にまた気温が上がり残暑厳しい初秋を迎え、10月にかけて高温が続くそうですが、これまでの高温で弱っているところに気候の変動が急過ぎて、とにかく体調維持が厳しくなりそうです。

 さて、この7月初めに九州北部を襲い、甚大な被害をもたらした豪雨について、その原因となった「線上降水帯」と呼ばれる積乱雲群について、気象庁は、過去15年間で全国で168回発生、うち60回が九州で最も多い事が判ったとして発表がありました。「線状降水帯」は、通常単独で1時間足らずで勢いが衰える積乱雲が次々と発生、帯状に連なって増殖していく現象で、幅20ー50キロ、長さ50−200キロに渡り、長時間局地的豪雨をもたらす厄介な気象現象です。九州が多いと言うものの、近畿圏も中四国を含む関西圏として45回と九州地方についで多く、あまり他人事とは思えない話になっています。
 これの厄介なのはまだそのメカニズムの解析が進んでいないことで、「大気下層の水蒸気に着目した観測技術の研究などを進めているが、発生時刻や場所、降雨量を予測できる段階には至っていない」、7月の九州豪雨でも、「9時間にわたって同じ場所で豪雨が続くのは予想外で、つらかった」と福岡管区気象台も泣いているようです。一つならともかく、複雑怪奇に絡み合いながら増殖していく積乱雲の様子を一つ一つ捉えて分析出来なければ予測ができず、それには、次世代のスーパーコンピューターを導入して、降雨量予測を格段に進歩させないと無理なのだそうです。
 やはり「2番では〜」などと言っていては駄目なのでしょうね。可能な限りの予算を注ぎ込んで世代更新を続けて行かないと、我々はノア以外を滅ぼした神の怒りの如き未曾有の天変地異の前に、為す術無く翻弄されるより術がない、という事態に追い込まれるようです。つくづく、あの時のブレーキが無ければ・・・、と思ってしまいますね。

コメント
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