かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ついに我が国でもES細胞を用いた臨床試験が始まるかも?

2017-08-27 20:46:27 | Weblog
 奈良市アメダスの今朝の最低気温は20.7℃、最高気温は33.1℃、五條市アメダスの最低気温は18.4℃、最高気温は32.3℃でした。昨日の夜の気温の下がり方から、今朝は一段と冷えるだろうと思っておりましたら、想像以上に下がりました。20℃を割り込むとは、一体いつ以来でしょうか。あまりの寒さのためか、数日前からおかしかった喉の調子が更に一段悪化した様子です。何とかまだ痛みは無く咳も出ませんが、もう一段悪化するとそろそろ面倒なことになりそうです。何とかこれくらいで収まってくれるとありがたいのですが。

 さて、東京・世田谷区にある国立研究開発法人国立成育医療研究センターの研究チームが、先天的な肝臓障害を持つ赤ちゃんに、胚性幹細胞(ES細胞)で作成した肝細胞を移植する治療実験を実施するため、国に対して臨床試験の申請をする方針との報道がありました。国立成育医療研究センターは、「日本で最大規模の小児・周産期・母性医療を専門とする唯一の国立高度専門医療センター(公式サイト:病院長挨拶より)」という病院部門と、研究所、臨床研究開発センターからなる研究機関で、今回の試みも研究所・臨床研究開発センターで実施されるのでしょう。
 
 対象となる赤ちゃんは、肝臓で酵素が働かず、アンモニアが血中に溜まっていく「高アンモニア血症」の赤ちゃんです。現在、年間10人程度の赤ちゃんが患っており、生後3ヶ月以降なら肝臓移植で治療可能ですが、アンモニアの血中濃度が上がると意識障害や呼吸障害が起き、残念ながら移植できるようになる前に亡くなるケースがあるとのことです。透析でアンモニアを除去する方法もあるようですが、生後間もなくの赤ちゃんでは色々難しい面もあるのかも知れません。
 ES細胞発の組織細胞は、暴走してガン化する可能性も指摘されているようですが、もしこれで先天異常を快復出来るのであれば、極めて有力な治療ツールとして今後他の障害への応用も検討されていくことでしょう。是非早期の試みとその成功を祈りたいです。


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