かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

出てはならないはずの殺虫剤が卵から検出されて、欧州の卵市場が大荒れに荒れているのだそうです。

2017-08-13 20:54:47 | Weblog
 奈良市アメダスの今朝の最低気温は21.9℃、最高気温は32.8℃、五條市アメダスでは最低気温19.4℃、最高気温31.7℃でした。昼間も少し低めですが、朝の冷え込みは8月としては異例の低さですね。五條市など20℃を切っています。どうやら明日朝もかなり寒くなりそうです。今日は朝から敷布団を干しておきましたので、少し暗い冷え込んでも風邪をひく心配はまず無いでしょう。早めに寝て週明けの仕事に万全を期しませんと。

 さて、オランダやベルギーの養鶏場からヨーロッパ各国に出荷された卵から、殺虫剤成分のフィプロニルが検出され、消費者に不安が広がっているそうです。フィプロニルは、神経伝達物質のGABA作用を阻害することで殺虫効果を示すもので、我が国では毒餌型の対G殺虫剤として広く使われていますが、ヒトに対しては、体重1kgあたり一日許容摂取量が0.19ナノグラムと、殺虫成分としては非常に低濃度に設定されている薬剤です。ちなみにヨーロッパでは畜産など食品関連の部門では同剤の使用は禁じられており、今回の事件は、逮捕者が出るなど深刻な問題になっているようです。
 EU欧州委員会によると、汚染の疑いのある卵やその加工品は、イギリス、フランスなどヨーロッパ16カ国と香港の17カ国・地域に及んでおり、各国で数百万個の卵が回収される騒ぎになっています。
 今回、各養鶏場で消毒を請け負っていた害虫駆除会社が、合法の清掃用消毒薬に違法のフィプロニルを混ぜて施工・販売していた疑いがかかっており、捜査が進められているのだとか。
 おそらくは鶏舎にはびこる害虫を駆除するための効果を高めるのに違法と知りつつ混ぜてしまった、とか言うようなことではないかと思うのですが、間違って知らずに使ってしまった、というようなこともあるのかもしれません。いずれにしても、ちょっとした事でかくも面倒なことになるのですから困ったものです。
 しかし、鶏を飼いながら消毒作業なんてしないだろうと思いますが、鶏を経由して卵に移行するとは、一体どういう方法で、どれくらいの量を鶏舎で使ったんでしょうね。ウィキペディアによると、ヒトが0.14mg経口摂取して軽度の意識障害が報告されているそうですし、これが阻害するGABAは人を含めた広範な生物の神経系で働いているのですから、ヘタな使い方をしたらそれこそ使っている者が危険に晒されるだろうと思うのです。卵で発覚する前に、作業現場で事故など無かったのでしょうか? 

コメント
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